季節の暦・七十二候は「玄鳥至」にはいっております(4月4日~8日)。
「玄鳥」は、燕…ツバメのことで、それが「至る」ですから、ツバメが南からやってくるころという意味です。
ツバメは夏鳥ですから、もう、昨日の「清明」に並び、夏の予兆を孕んだ暦のアイテムってことですね。
ああ、早いのぉ…。
近所のツバメの巣を観察スタート。
というコトで、暦が「玄鳥至」というならツバメがやってくるのを今か今かと待ってみようかと、個人的にはご近所のツバメの巣観察をスタートする日々。
もちろん、こればっかりは、暦通りにはいかず…。
まだ、ツバメの巣は、昨年初秋に旅立った時のママです。
ふーむ。
「夏になったら、鳴きながら必ず帰ってくるあの燕(つばくろ)さえも…」
とは、「男はつらいよ。フーテンの寅さん」のセリフ。
上の写真を撮るために、空っぽの巣をいつまでも眺めていたところ、ふと思い出しちゃった。
で、たしか「何かを境にぱったり姿を見せなくなることもあるんだぜ。」と続くんだよなぁ…と心配に。
いやいや、よーく思いだしてみたら、その寅さんは、とらやに美女が間借りしているコトを知って、出てった足で踵を返してすぐ戻ってきたんだっけ(笑)。
(調べたら、 第7作の「奮闘編」で、間借りしてた美女=マドンナは若尾文子さんでした。)
ここに戻ってくるツバメの多くは、昨年ここから旅立ったツバメか、この近所にいたツバメだそうですが、とにかく巣の跡があるところを見張って入れば、ツバメはちゃんと帰ってくる。
…というのが、そういえば、ここ数年観察をした経験値でもあります。
とりあえず、昨年の雛の様子でもご覧になってください。
2015年の5月下旬のご近所のツバメの巣の光景。
たぶん、数日前に返ったばかりなんじゃないかなぁ。
そして…。
2014年の「玄鳥至」の頃が過ぎた直後に遭遇したツバメの親。
…たぶん雄。
どうも、ツバメは、最初に雄がやってきて、地道に巣の補修を始めるみたい。
彼が飛んでったあとに眺めていたら、巣が少しずつリフォームされてたみたいでもありました。
自然の営みってのは、すごいものです。
私も家のかたずけでもしようかな…なんて、思ったりして(←自然の営みから学ぶことが意外に小さい・笑)。
とにかく、今年も地道に回り道して、ツバメがふらり返ってくるのを待つことにしましょう。
◆今日は、2016年4月5日/旧暦2月28日/如月丁巳の日
◆日の出5時22分 日の入18時06分/月の出3時47分 月の入15時31分