そろそろ、春土用入りかぁ…。
と暦を眺めて、季節の移る速さをぼんやり確認しつつ「そうだっ!」と確認しに行ったのが数日前。
おおっ!
近所の八重桜観察スポットは、今年も道路に桜のテラスを張り出してましたっ!
八重の桜は、この界隈では不思議と春土用に併せて見ごろを迎えるんですよね。
江戸人による見ごろの目安、「八重桜」⇒立春より七十日の頃(4月13日頃)より…にもほぼ近似値です。
ぼってりカワイイ八重の桜をしばし鑑賞!
このボリューム感がいい感じです。
ソメイヨシノがまだ寒の戻り…というか花冷えの日々に見ごろを迎えるのに対し、八重咲くころは、けっこう暖か。
なにせ、春土用が18日後に明ければ、もう「立夏」ですからね。
花見をするとしたら、八重桜のほうが良かった気がするんですが、今の桜並木を作った明治人たちはどうしてソメイヨシノの季節を選んだんだろうね?
あっ!知ってますか?
ソメイヨシノは、江戸人の品種改良によって生まれた種だけど、それがここまで広がったのは明治に入ってからのこと。
さて、季節を春から夏へ渡す八重桜のおススメがもうひとつ。
浅黄色した「鬱金桜(ウコンサクラ)」。
ずーっと、近所には谷中霊園のソメイヨシノの並木横にしかないと思っていました。
左側に見える葉桜が、谷中霊園の桜並木。
その、桜並木のJR日暮里駅側の入口横に一本すくっと立っています。
ところが、上野の不忍池のほとりにかなりの本数を発見っ!
いやぁ、気づかなかったなぁ。
こちらはまだ咲はじめみたい。
これから徐々にピンクがかってくるんですよねぇ。
これで、「鬱金桜」の鑑賞もかなり盛りだくさんな感じ濃厚。
そして、今年の一重桜(ソメイヨシノ)が桜餅みたいな葉桜になったのも惜しみつつ眺め。
今年は、案外、春をゆっくり楽しめたかも…なんて。
ありがとうね春。
そして、ゆっくり来てくださいね夏(←暑いのが苦手。)
◆今日は、2016年4月16日/旧暦3月10日/弥生戊辰の日
◆日の出5時07分 日の入18時15分/月の出12時54分 月の入1時45分