四つ角を曲がったら、その先に目の覚めるようなピンクの帯!
この道の街路樹は皐月(さつき)の花だったんだぁ~!と今更ながら。
3日と開けずに通う図書館への道すがらなんで、実は、毎シーズン馴染みの風景。
…のはずなんですが、いつも今ごろハッ!とさせられているような気もします。
というか、3日前にはこんなに咲いてなかったと思う。
あんたたち、一斉に咲いたよね?
と聞いても、くすくすくすくす…忍び笑いされてる感じ。
5月上旬に躑躅(つつじ)の季節が去ってゆき、いつも油断してるんだけど、皐月もツツジ科ツツジ属。
あの躑躅たちとほとんど同じ種族が、再度、花の季節を迎えております。
躑躅は春季語、皐月は夏季語。
躑躅は植木、皐月は盆栽。
同じ種族だってのに、咲く時期がひと月ずれただけでどうも扱いが違う気がする。
俳句や和歌の世界では、季節を分けて詠まれる…のは、まあ、咲く時期がこうだからしょうがない。
しかし、カラフル、華やか、大振りの躑躅に対し、皐月は小さな葉っぱに花もちんまり。
そもそも、この赤というかピンクというか…の色合い一色しかないのでは?
躑躅は、江戸のガーデニングブームにのって、職人たちにずいぶん品種改良されたしねぇ。
一方、皐月は、山の岩肌に自生したりする種だもんだから、植木職人の手にも終えなかったのかしら?
いやいやどうして違いますね。皐月は盆栽として愛されてきました!
というコトで、5月下旬からは皐月祭りが続々と!
たとえば、我がご近所の上野公園でも、今日5月25日から皐月祭り…いや、さつきフェスティバルが開催中(~30日)。
今年も銘花、銘木が約300点ほど展示されているはずで…。
たとえば、こんな風に金屏風の前に飾られて…。
なんだか妙にありがたい。
しかも、白&ピンクのツートンカラーもあるんだぁ!
こちらは、これからもっと咲くのか?それとも少しだけ咲くのを楽しむの?
造形的には好きなカタチ。
なんか、渋い楽しみ方だねぇ。
確かにね、周囲には、年配の方々が大半です。
が、時々、妙におしゃれな若い女の子が、真剣なまなざしでゆっくり鑑賞してたりします。
うんうん、確かに、皐月の盆栽って、よーく見ると、洒落者風だし、そもそもかなり興味深い。
◆今日は、2016年5月25日/旧暦4月19日/卯月丁未の日
◆日の出4時29分 日の入18時47分/月の出21時31分 月の入7時08分