勝手「夏の七草」の4つ目は、お盆由来の花「禊萩 (みそはぎ)」で飾ってみようかと。この花は、東京の新暦盆に併せて咲いて、旧暦盆が終わるころまで咲き続けます。/7/15=旧6/12・戊戌

「禊萩 (みそはぎ)」の花は、
新暦盆の東京の花屋に忽然と現れて…。

ときどき、買い物袋のはしっこから新聞紙で包まれた「禊萩」がのぞいているのを見るのも、盆の入りあたりに集中してます。
というのも、この花はお盆の花。
精霊棚に、ほかのお供えと一緒に飾るの?

と思ったら、この細かく咲いた花をうまく活用するみたいです。

禊萩

1.細かく花がついた1~2輪をそっと水に浸し、水滴をたくさん含ませる。
2.その水を、精霊棚の上でパパッと振って、水をかける。

と、いう使い方をするらしい。
ああ、だから禊(みそぎ)なんて文字がその名につけられているわけですね。

そうして、精霊棚を清浄に保つというわけですが、暑い夏に藁や蓮の葉などの自然界からいただいた盆の道具が枯れ枯れにならない知恵でもある。

「禊萩」の花は、送り火を待たずに花屋の店頭からは忽然と消えるもの、これが理由。
ピンクでかわいい!と思って、翌日あたりに買いに行っても、もう店頭には見当たらなかったってのが、一度や二度ではありません。

しかし、花屋から消えたとなればそろそろ私の観察ポイントで花をつけ始めるという順番。

咲いているのは、小石川植物園です。

しかも、新暦盆のあたりはまだ咲きはじめ。

みそはぎ

昨年はまだこんなでしたが、今年はすでに暑いので案外もっと育ってるかな?

…ってことで。

勝手「夏の七草」&通称「梅雨の七草」4つ目はこの花「禊萩」に。

この先、夏の暑さとともに、花は勢いを増し、旧暦盆から帰京したタイミングあたりで、街のあちこちでわらわら咲き誇るのを目にするようになります。
こんな風に。
みそはぎ

7つ勝手に選んだ夏草の中で、今や、この花のみは野生のイメージはない。
新暦盆の花屋に瞬間風速的に表れて、消えて、あとは植物園か鉢植えとか…。

だけど、咲き誇ったあたりを眺めると、やっぱ空き地にどどっと咲くのが似合う花。
街以外なら案外たくさん咲いてるんじゃないかな?

◆今日は、2016年7月15日/旧暦6月12日/水無月戊戌の日/月齢10.7日
◆日の出4時37分 日の入18時57分/月の出14時41分 月の入0時48分