秋の七草の6つ目「葛の花」にやっと出逢いましたっ!実は東京でもなかなか出逢えず、遭遇場所は帰省先の福島。しかも、実りまで?/9/26=旧8/26・辛亥

『雑草ノオト』の「葛の章」のちょっと面白話。

えーっと、今日は、柳宋民センセイの『柳宗民の雑草ノオト』 (ちくま学芸文庫)に書かれている<秋の七草の寄せ植え>のエピソードから。

あるとき、宋民センセイのもとに秋の七草の寄せ植え作りの依頼があって
⇒検討。

しかし…。
<ほかの6種は小型種であったり、小作りにして使えるが、はたと困ったのは葛である。これだけは、どうにも小作りにして花を咲かせることができそうもない。>
…ってそうだよねぇ。

葛
葛って、全景でとらえるとこんなだもん。
で、断念することになったのだとか。

うーん、寄せ植えあったらいいなと思う口だから、面白くもないんか?

秋の七草寄せ植えならずの犯人、葛の花も咲きましたっ!

というより、いつもは向島百花園にて鑑賞の運びなんですが、どうもうまく遭遇できず。
やっと花に遭えたのは、お彼岸帰省の東北の街。

いっけん草むらじゃないの?という中をのぞいてみると…。

葛の花

ちゃんと咲いてます、葛の花。

仮に葛が草とは思えぬほどに巨大化しなかったとしても、他の秋の七草とは、一線を画しそうな立派さです。
他の6草は、繊細とかたおやかとか、それこそカワイイとか、そんな形容がお似合いでしょ?

しかし、葛の花ひとつが、剛健で丈夫そうな花。
個人的には、この、ずうずうしいぐらいの生命力が、秋の七草の中でいちばん好きな理由だったりするんですけどねぇ。

おっ!葛の実までなってる?

葛の実

場所によっては、もうずっと前に花咲いてたみたいね。

ってことで、今日は葛花に見送られれて帰京。

秋の七草は、あとひとつ残った「萩の花」は、東京にて観察の運びとなりました。
…っていうか、秋の七草の花の時期、幅がありすぎ。
そもそも、寄せ植えしたって、一度に花がさかないかもね。

◆今日は、2016年9月26日/旧暦8月26日/葉月辛亥の日/月齢24.7日
◆日の出5時32分 日の入17時32分/月の出0時44分 月の入14時44分

↓七草探しに、この本は必携。