10月18日は、浅草寺の「菊供養会」。今日は、「菊とっかえ」と「金龍」を目当てに、初夏以来久しぶりの浅草詣です。/10/18=旧9/18・癸酉

浅草寺の菊供養会は、
信徒参加型が楽しい「菊とっかえ」の供養。

浅草寺詣は、もしや7月の「ほおずき市」以来だったかも?
いやはやご無沙汰いたしました。
だって、暑かったもんねぇ。

さて、今日は、境内にて菊の一束を授与いただいて…。

浅草寺菊供養会の菊

これを、観音様にお供えし、代わりに他の方が供えた菊をいただいてくるという「菊とっかえ」の供養がメイン。
なので本日は境内内で黄色い小菊の花束を持つ方がかなりたくさんいらっしゃるはず。

…これって、知らないとかなり不思議な光景です。

通称「菊とっかえ」の作法を復習。

実は、この菊供養会も、昨年すっ飛ばしちゃったんで、出かける前に、ちょっとおさらいしとこうかな…と。

1.境内で小菊を授与いただく。
これは、仲見世方面から本堂へ向かえば、露店が目に付くはずですので間違いはないはず。
ただし、小菊を扱っているのは(たぶん)一か所だけです。

2.小菊を本堂前の香炉の煙にかざす(仮)

なにが(仮)かといいますと、実は、この件まだ定かな作法かと聞かれれば自信がない。
というのも、はじめての「菊とっかえ」の際、浅草在住の方と思しき初老の紳士に教えていただいた作法。
その後、裏を取る努力をしても調べがつかず、さらに不安なことに境内でそうしている方に出会うこともない。

うーん。
ってことで、ここは、ささっと軽く。
菊の花がしおれるのもなんですしね。

3.その菊をもって、観音さまにお参り。

ちなみに浅草寺は仏教の寺院なので、柏手は不要。でもパンパン打ってる方多いです(>_<)。

4.本堂内の向かって右手の入口から内陣へ。

他の参拝者の方が納め⇒観音様に供えた小菊が麗々しく三方にのっています。
夥しい量の菊の花。
黄色い色も目にまぶしく、さらにあたりに漂う菊の香が、ココロを落ち着かせてくれます。

5.持参した小菊の束を納め、僧侶の方から別の小菊をいただきます

これぞ「菊とっかえ」!
観音さまにお供えした下供菊なので、ご利益つきの小菊ですよ。

6.内陣で、観音像にお焼香。

観音さまのいらっしゃる厨子の前に(秘仏ですからお姿は見えません)、菊の花が一輪ずつ盛られた仏器が並ぶ様子を見るのが好きです。
今年もそんなしつらえになっているといいなぁ。

7.菊は、観音様からくだされた縁起物として、大切に持ち帰ります。

家では、しばし飾って⇒花びら葉っぱとともにドライフラワーにする。

「菊とっかえ」の菊には、もちろんご利益あります。

たとえば…。
・枕に忍ばせる⇒頭痛除け。
・銭箱(平成なら貯金箱か)に入れる⇒金運を上げる。といっても小遣い銭に困らない程度だろうね。
・袋に入れて御守り代わり⇒逆縁の不幸を避けてくださる。

…って感じで、かなり盛りだくさんです。

最後は、お焚き上げの代わりに火鉢にくべて供養するとのことですが、火鉢ねぇ…。

そうだ!
この始末に自信がなくて、昨年の「菊供養会」を欠席したんだっけ(笑)。
(けっきょく、新年のどんど焼きで、こっそりお焚き上げしました)

そうそう!!「菊とっかえ」の日は、境内に「龍」がきます。

年に2回しか舞わない浅草寺の寺舞・金龍の舞(きんりゅうのまい)も、菊供養会のメインイベント

境内に突然龍が現れ、華麗に舞う。
美しいです。

浅草寺の金龍

いつも何時に始まるのかわからないのが難ですが、昼過ぎに行って1時間もふらついてると必ず出くわす。
私の運がいいのかしら?

たしか、僧侶の方々の法要が14時ぐらいだったので、その前後あたりかもしれません。
いや、もしかすると1日複数回あるのかも?

ご興味ある方は、浅草寺にお問い合わせてみてください。
私は今年もあくまで偶然の出会いを狙いますが…、

◆今日は、2016年10月18日/旧暦9月18日/長月癸酉の日/月齢17.1日
◆日の出5時50分 日の入17時02分/月の出18時55分 日の入7時46分