七十二候は「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」に。おっ!春の予感?と期待して、実は本格的な寒さへ。/1/12=旧12/15・己亥

季節の暦・七十二候は「水泉動」に入っています(1月10日~14日)。

読みは「しみずあたたかをふくむ」ですが、ここまで当て字というのも珍しいかも。

「水泉」と重ねて、ただの水ではなく泉の水のことを言っている。
そもそも泉の意味は、水が湧き出る所のことですから、それが「動」く。

湧水

こんな感じでしょうか?

今まで、硬く凍っていたのが温かさで溶けだして、動く…そんな光景を表現したかったんだろうなぁ。
なんとなく気持ちわかるという感じですね。

この暦アイテム「水泉動」は、非常に映像的なイメージを纏っているのも、七十二候の中ではレアな気もします。

例年、暖かなお正月からの日々も
今年は、リアル寒の内

といっても、東京での寒さですからたかがしれてはいますけど。
だからこそ、寒い地域では、春を感じさせる水の動きも…。

湧水

東京では、ちょっと寒さを誘うシーンに思えてしまう。

初詣に続いて、七福神参りとか、とかくお参りの多いこの時期ですが、今年は、北風の寒さに、神社や寺の手水舎を省略してお参り…とかしちゃったり…いやはやすみませんっ!

なんて、寒空を見上げてみたら…。

年末に盛んに咲いて、もう終わったかなぁ…と思っていた皇帝ダリアが咲いていました。

皇帝ダリア

実はこの花は、日が短くならないと花芽ができないという特徴を持つもんで、わざわざ寒い時期に咲く。
近くに灯りがあっても花咲かせない種だそうで、こちらのほうが冬をよぶ花。

なのに、動く水より、皇帝ダリアのピンクのほうがずっと春を呼んでる気分が…。
不思議なものです。

さてさて、暦が「水泉動」とさりげなく温かさの事を言ってはみても、これから「大寒」が控えてもいます。
風邪などひかないよう、春まで油断大敵な今日この頃ですね。

◆今日は、2017年1月12日/旧暦12月15日/師走己亥の日/月齢13.8日/満月!
◆日の出6時51分 日の入16時48分/月の出16時45分 月の入6時07分