今日は、二十四節気の「清明(せいめい)」です。
おおっ!
もうそんな日々かぁ~と軽く驚き。
しかし、ぐるりあたりを見回せば…。
たしかに、「清」く「明」るい、若々しい黄緑色で世界は美しく染められていました。
では、暦の解説書『暦便覧』はなんという?
そうそう、そこも見とかなきゃね。
これは、私の好きな解説のひとつ。
「万物発して清浄(しゃうじゃう)明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」だから「清明」というのだそうです。
うーん、ちょっと表現堅いねぇ。
だけど、<此芽は何の草としれるなり>ってとこ、いい感じじゃありませんか?
地面の草々には花咲いて、
たしかにその名が知れる季節ですっ!
ちょっと前なら、地面にはロゼットがへばりつき、そういやコンクリートの割れ目からも草の芽が…。
それが、続々伸びて、咲き始めるのが「清明」の頃。
たとえば、おおっこれはやっぱり「仏の座」だよね。
と確認できるほどに、咲くピンクの花。
こっちは、やっぱり「ぺんぺん草」だったねぇ。
出始めは、ハートの葉っぱも定かではなかったし…。
おおっ!このぎざぎざの葉っぱは…。
「へびいちご」だったんだぁ。
これは、「たちいぬふぐり」!
同じ種類だからって、名前まで踏襲しなくても…。
おっと、あのロゼットは、この花。
「きゅうり草」だったかぁ…。
そして、これは「のげし」だったね。
花咲くと、たんぽぽに間違えたりするけど、芽吹きの頃は全然違う。
…という具合、不忍池の柳の木の根本だけでも、得体の知れた草の芽多数。
そんな季節が、「清明」なのです。
◆今日は、2017年4月4日/旧暦3月8日/弥生辛酉の日/月齢7.0日
◆日の出5時24分 日の入18時05分/月の出11時15分 月の入0時40分