今日は「重陽の節句」。「五節句」の締めの重要な節句…ですが、毎年残暑のどさくさで過ゆく感じ。せめて可愛い菊を飾ろう!/旧暦8/11・己酉

今日は、「重陽の節句」です。

正月7日の「人日の節句」から始まった五節句も、あっという間に今日が最後の「重陽の節句」です。

「人日節句」には七草がゆ。
「上巳の節句」にはお雛飾りに桃花飾って、「端午の節句」には、鯉のぼりが上げられ、菖蒲も出回る。
「七夕の節句」は七夕飾りも爽やかに。
…って感じで他の節句はそれなりに暮らしに浸透してる感じ。
なのに、なあんか「重陽の節句」だけは盛り上がらないのはなぜだろか?

やっぱ、原因はこの厳しい残暑だったりするか?
象徴たる植物「菊」の季節は、10月に入ってからですものねぇ。

しかし、今年もむりやり探してまいりました。

菊

最後の手段は、仏花の菊ってのが年中入手可能ではありますが(←いやこれもよくみればかわいいが、菊以外の花と一緒に一束売りなのが難点)、やっぱり、ちょっと特別なのを飾りたいよね。
好きな品種の一輪先のポンポン菊とスプレー菊…これならお手頃価格だし。(←この時期、一輪1000円の大輪菊とかあってドギマギする(*’▽’)。

今年も、重陽の節句を祝って室礼もどき。

茎を短く切ったスプレー菊を…。

菊室礼

菊模様のポストカードと飾る。
毎秋、菊模様のそれを探すのですが、いまんとここれがベスト。
…というか、行事も盛り上がらないうえに、菊柄のカードってのもいいのがないんだなぁ。

そして、根津神社の月次花御札も菊バージョンに変える。

菊室礼

これ、平安時代の可愛い行事「菊被綿」の意匠なのがとてもいいです。(⇒この現代でも再現されてます。)

こうして菊のチカラで邪気を祓い健やかな長寿を祈る一日が「重陽の節句」です。

◆今日は、2019年9月9日/旧暦8月11日/葉月己酉の日/月齢9.7日
◆日の出5時18分 日の入17時58分/月の出15時16分 月の入0時25分