七十二候は「霎時施」に。暦がこんな風に言えば、ああ、もう冬近しだなぁ…と思ったら、恋しくなったこのお茶「いり番茶」 /10/29=旧9/10・己丑

七十二候は「霎時施(こさめときどきふる)」の時期です(10月28日~11月1日)。

「霎」=「こさめ」と読んで、意味もその通り「小雨」のこと。
それが、「時施」=「ときどきふる」なんですが、この「ときどき」が表現するのは、秋は、「秋晴れ」と「冷たい小雨」のいったりきたり…かな?

こうして、交互にやってきて、少しずつ秋から冬へ。
のはずなんです。

しかし、今年は、雨が多すぎる秋、そこに、季節外れすぎる台風2発目も北上中。

この悪天候ぶり、情緒ないなぁ。
古い暦のことなんかすっかり無視です。

「霎時施」の頃は、枯れ草、枯れ葉の季節。
そうだなぁ…と思ったら、このお茶が恋しくなった。

一保堂の「いり番茶」

入り番茶

さっそく封を切って…。

いり番茶

香りをいただく。

真夏は、麦茶。晩夏から秋は、同じ一保堂の「くきほうじ茶」。
そして冬を感じたら「いり番茶」。

ここ数年のお茶の志向はこんな感じ。

麦茶はともかく、季節を選ばない一保堂の「くきほうじ茶」をおして「いり番茶」なのは…。

いり番茶

この枯れ葉みたいなお茶の様子と、スモーキーな香り。

なんか、落ち葉焚きの匂いを思い出すんだよねぇ。

今日のお茶請けは、旬の柿。

そうそう、いり番茶は、秋の果物にも不思議と合う。

入り番茶と柿

特に、甘み系の柿なんかはぴったりです。

ああ、それでも、ねっとりもっと甘い羊羹とか、やっぱ食べたくもなるなぁ…。
お茶をいただいたら、さっそく買いに出かけようかなぁ~😊。

◆今日は、2017年10月29日/旧暦9月10日/長月己丑の日/月齢9.3日
◆日の出6時00分 日の入16時49分/月の出13時25分 月の入–:–