江戸人に倣いたいのは、
花の見ごろを立春からの日数を目安にしてたってことで…。
特に桜は案外ぴったり。
まずは、その目安一覧を。
・「彼岸桜」⇒立春より五十四・五日頃より。
・「枝垂桜」⇒同じ頃より。
・「一重桜」⇒立春より六十日め頃より。および、立春より六十五日。
・「八重桜」⇒立春より七十日の頃より。
・「遅桜」⇒ 同じ頃より。
ちなみに、出典は、江戸末期の考証家に斎藤月岑(げっしん)がまとめた『東都歳事記 (1) 』(東洋文庫 (159))(1838(天保9)年刊行。現在は、岩波書店から東洋文庫シリーズとして出版)より。
斎藤月岑(げっしん)は、町名主を続けながら、せっせと江戸の町についてのあれこれを記録、著述したことで知られた人で、本書は、桜のほかにも花の見ごろ満載、年中行事の様子なども読み取れておススメです。
さて、それでは東京あたりのリアル桜の様子を。
ますは…。
◆「彼岸桜」⇒立春より五十四・五日頃より…どうか?
皇居東御苑の二の丸庭園に咲く、彼岸桜。
3月25日(立春から50日目)に撮影したものなので、それから4~5日後なら、バッチリ見ごろになってたはずです。
◆「枝垂桜」⇒同じ頃(立春より54~55日)より…はどうかといえば。
ご近所、谷中の長明寺の枝垂桜。
3月28日(立春から53日目)時点で、見ごろでしたっ!
「一重桜」というのは、染井吉野とすれば
4月4日(立春より60日目)には、見ごろとなっているはずですが…。
昨日時点の谷中霊園の染井吉野の並木道。
ああ、ぴったり見ごろになってましたっ(#^^#)。
春爛漫。
この世の春って感じ?
だけど、よーく見ると、まだ目覚めたばかりといった花のたたずまい。
蕾も結構残っているし、このまま「立春より六十五日」(4月9日ごろ)まで見ごろは続きそうです。
やっぱ、桜咲くとテンション上がりますねぇ。
ってことで、今年の染井吉野の開花は江戸人の目安にどんぴしゃり。
このままいけば…。
◆「八重桜」⇒立春より七十日の頃より。
◆「遅桜」⇒ 同じ頃より。
…も同様の事となりましょう。
私といえば、ひとの少ない早朝、いそいそ観察に出かけそうな勢いです。
◆今日は、2017年4月6日/旧暦3月10日/弥生癸亥の日/月齢9.0日
◆日の出5時21分 日の入18時07分/月の出13時17分 月の入2時19分