今頃の花鑑賞は忙しい。
躑躅(つつじ)、文目(あやめ)に藤ときて、
あっそうだっ!桜草っ!
…と思い出して慌てています。
桜が散って、初夏を迎える今頃に咲く花。
桜に勝るとも劣らない咲きっぷりのが、なんと4種もっ!
昨日、ざっと花追いの計画をたて(笑)、さっそく桜草から見に行ってまいりました。
しかもハシゴ!
江戸の頃なら桜草は尾久原。
隅田川の上流域の河川敷は、自生の桜草でピンクに染まり、江戸人たちの景勝地のひとつ。
江戸の花景勝ガイドブック「江戸名所花暦」にも、その様子が描かれていますが…今は昔。
昭和の初めに絶滅してしまったのだそうです
近い場所に、荒川区尾久の原公園というなかなか素敵な場所がありますが、うーん、桜草復活の話は聞かない…。
尾久原だった場所からさらに下流へ。
岩淵水門で荒川と混じり、その河川敷へ…。
浮間ヶ原桜草圃場につきました。
…って、舟で?
いやいや、想像しただけです(^^♪。
我が家からは、ドアtoドアで、35分…の電車です。
わーっ!咲いてる咲いてるっ!
夢にまで見た桜草の群生っ!
近くで見れば…。
花屋の店先で売られている桜草より、花が大きく元気なイメージです。
ああ、白い花もある!
この清浄な感じが、いいなぁ。
こんなに近いのなら、毎年見に来いよっ!
…と思う。
ちなみに、ここ桜草圃場の一般公開は、25日までなんだって、ああ、ぎりぎりセーフだったぁ!
勢いづいて向島百花園へ
「向島百花園」でも桜草が咲いているらしい…??
浮間ヶ原にて桜草と戯れていた私の耳に飛び込んできた新情報!
ネットで調べたところ、鉢での展示だそうですが、なんと4月23日までっ!
ってことで思わずワープいたしました。
いや、ただのハシゴ。
桜草の鉢が、いっぱい並んでいます。
江戸時代後半の江戸は、空前のガーデンブーム。
桜草も江戸の植木職人に愛された花の一つで、彼らは、変わり種を選んで育て、数百もの品種が生まれていたんだとか!
その多くは、絶滅してしまったそうですが、それでも、結構な種類が今に続く。
たとえば…。
「蛇の目傘」なんて名づけられたこれは、江戸人の作。
っていうか、ここにあるのは全部そうなのかな?
ちょっと不明ながら、そのつもりで長々と鑑賞いたしました。
中でも今日の気に入りはコレ。
「小江戸の春」という品種。
ああ、なんかいいねぇ。
民家の庭からはみ出て飾られる桜草も可愛いけれど、江戸のガーディナーが作った桜草は細かな違いがまた興味深い。
ってことで、ああ、桜草堪能しましたっ!
間に合ってよかったぁ。
ってことで、あとは「躑躅」、「文目」、「藤」…おっとっ!
「牡丹」を忘れてましたっ…なぜこの季節は花が忙しく咲くっ!
◆今日は、2017年4月23日/旧暦3月27日/弥生庚辰の日/月齢26.0日
◆日の出4時59分 日の入18時21分/月の出2時58分 月の入14時39分