七十二候「乃東枯」のころに咲く花を「雨の七草」ふたつめに決めた。/旧暦5/28・庚辰

七十二候は「乃東枯(なつかれくさかるる)」の日々に(6月21日~6月25日)。

「乃東」=なつくさ
「枯」=かれる。

で、読みは「なつくさ、かるる」ですが、意味は真逆で、「乃東(=なつくさ)が、咲く時期です」と暦は言っている。

というのも、「乃東」は、濃い紫色の花を咲かせ、それが枯れたように見える花。
別名「夏枯草」ともいうし、現在、図鑑に載っている名前は「靫草(うつぼぐさ)」

「咲く」に「枯」とあてた、工夫が面白いなと思いますが、肝心の「靫草(うつぼぐさ)」は、今年も東京では見かけません。

「雨の七草」探し。ふたつめは「昼顔」

暦が「乃東枯(なつかれくさかるる)」という中で、咲きまくってるのは薄いピンクの「昼顔」です。

双子昼顔

もう、そんな風に覚えておこう。
ホントは、晩春からポツポツ咲き始めるけど、盛んに咲くのはちょうど今頃。

そして、この花。
晴れた日々より、雨水したたる様子が似合う花としては、筆頭では?

まさに「雨の七草」にふさわしい。

「昼顔」は、「朝顔」「夕顔」とは一線を画す。

ああ、仲間には、「夜顔」なんてのもありました。
とにかく、「朝」「夕」「夜」は、全部園芸品種がメイン。
特に、「朝顔」なんかは、江戸の一大ガーデニングブームのメインストリーム。
職人の手にかかりまくって、今や、野生種…そんなのあるの?
って感じです。

しかし、昼顔は、こんな楚々とした姿で実は、奔放。
人の手に負える品種ではなかったみたいで、いまだ、野生種の位置にいて、その育ち方や自由すぎる…。

昼顔群生

ああ、勝手に出てきたと思ったら、けして環境が良くない場所でも、こんなにたくさん咲いてるよぉ。
しかも美し。

こんだけあれば許されるかなぁ…と、一輪いただくのも躊躇なく(^^♪。

昼顔飾る

部屋に飾るのにも、実は、丈夫で長持ちなんですねぇ~。

外に咲く「昼顔」は、その名の通り、昼に開花し、夕方しぼむ。
なのに、部屋に飾ると、一晩中咲いてました。しかも、この花はつぼみが開花したものだったり。

ってことで、今年も「昼顔」は「雨の七草」に認定っ!

◆今日は、2017年6月22日/旧暦5月28日/皐月庚辰の日/月齢27.3日
◆日の出4時26分 日の入19時00分/月の出2時43分 月の入16時43分