七十二候は「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」の時期(7月23日~27日)です。
これも七十二候に多い、植物が咲き始めるシリーズ。
と思いきや、「始」と「花」の間に「結」の文字をさりげなく入れて「桐の実が生り始めるころ」と言っています。
ふーむ。
確かに桐の「花」は、初夏。
「実」はいまごろみたいですが…なんだって、暦アイテムに「実」が選ばれたんでしょうね?
ところで、ご近所にも、行きつけの植物園や庭園にも桐の木は皆無。
花なら美しい紫色…の記憶がうっすらとあるんですが…。
ってことで…。
「桐始結花」のころは、紫の花探し。
ということでお茶濁し(^^♪。
がっ、樹に咲く紫の花って案外夏に少ないんですよねぇ。
で、少数精鋭的にピンとくる花は、コレ。
「山保呂志(やまほろし)」改め「蔓花茄子(つるはななす)」です。
かつてアパートのベランダで育て経験があり、その時鉢で買った名が「やまほろし」。
ずっとそうだと思っていたら、その名は別の植物から拝借したみたいで、正しくは「つるはななす」と知る。
ってことで、今年から我が記憶を書き換えた次第。
とにかく、いまごろは案外紫の花少なく、そこに咲く「つるはななす」は、ある意味、希少。
なので、暦が「桐始結花」と言ったら、「まあ、この花を愛でて過ごせばそれでいいか」と、刷り込みされている次第です。
「つるはななす」の開花のころは入梅のころ。
その頃は、紫がもっと濃く深く。
それが、盛りを迎えるに従い、淡紫⇒白となる花。
盛んに咲く今頃は、まあるく咲いた花に白と紫。
…というのも涼しげです。
そして、超丈夫なもので、他の植物を駆逐する勢いで育ち。
こんな風に、数年前はフェンスにすこし絡まるぐらいが、今や、生垣みたいになってるところも。
そして、秋口まで長々と咲き続ける。
花が葉っぱに隠れることなく目立って咲いて、花のころが長い…やっぱり、夏の花の特徴をきちんと踏襲しておりますね。
そして、こんだけ元気だというのに、目に涼し気というのも、夏花の共通項。
◆今日は、2017年7月24日/旧暦6月2日/水無月壬子の日/月齢0.7日
◆日の出4時43分 日の入18時52分/月の出5時22分 月の入19時27分