七十二候は「天地始粛(てんちはじめてさむし)」の時期です(8月28日~9月1日)。
普段「粛(しゅく)」と読んでいる文字は、「さむし」とも読むんだよねぇ。
と、この暦に入ると、改めて思う。
実際の意味は、「縮む」「しずまる」みたいに、広がっていたものがどこかに収束してゆくイメージのコトバ。
まだ直接的な「寒さ」「涼しさ」には至ってないけど、夏の暑さが収まる…暦はそんな風に言っている。
…とはいえ、リアルワールドの東京は、「処暑」でいきなり真夏日続きに戻ったり、油断できない気候ですが”(-“”-)”。
で、そんな中、確実なのは夏休みが「粛(しゅく)」=収まってゆく感じ。
いずれの学生さんたちも、宿題の追い込みに邁進って感じの今日この頃でしょうか?
私も今日は、夏休み自由研究。あるいは夏休み日記を気取る。
今年は、この美しき文珠様に出逢う旅の話などを…。
この文珠様は、米沢市の草深き場所にある亀岡文珠のご本尊。
太平洋側ではとんと現れない入道雲を眺め、視線を落とせば、一面青々とした田んぼ。
そんなロケーションにあるこの寺は、日本三文珠(奈良桜井の「安倍文殊」、京都宮津の「智恩寺」と並ぶ、他にも候補ありなのだが…)のひとつに数えられるほどの由緒ある場所で、どんだけ由緒あるかと言えば…。
まずは、この仁王門。
古いっ!好きだよこの古さ、鄙びた感じ…という由緒の醸し出し方がすばらしく。
私としては、門を飾る狛犬さんの意匠とか。
仁王様の足元に飾られた草履や下駄に興味津々。
で、このあたりの解説なども全くないのがまた心憎い。(←調べろと、仁王様に宿題を出された気分。もちろんまだ調べはついておりませんm(_ _”m)。
そして、そこから続く、草と木々に覆われた長い参道。
もうどこまでもどこまでもって感じです。
いつしか幽遠な気分に浸り…歩く。
いや、この夏休みだというのに人出が少ないのも私好みです。
と…。
いつしか、参道わきには、石仏や碑なども現れて、これらはこちらで修行なされた方々の由来のものでしょうか?
解りません。これも宿題。
右手に、十六羅漢像が並び、奥にお堂が出てくると…。
それにしても、すごい!なにがって、この屋根の細工。
文殊堂につきました!
こちらこそが、先のお姿「文珠様」がいらっしゃる場所。
さすが智慧の菩薩さまと言われる方です、本堂には、関流「和算」の額が奉納されていたり。
受験生と思しき若者たちが、護摩祈祷を受けたり、お参りしたり…。
って、実は、つい最近までオムツをして、ニコニコしていた幼き姪のKも、今年はなんと受験生。
その合格祈願の旅に、私も便乗したというお話でございました。
なので、文珠様のお姿をいただて以降、日々、この方に、受験の成功を祈る日々…だったりします(^^♪。
まあ、気はココロ。
◆今日は、2017年8月30日/旧暦7月9日/文月己丑の日/月齢8.4日
◆日の出5時11分 日の入18時12分/月の出13時03分 月の入23時31分