今日は、二十四節気の「穀雨(こくう)」です。
江戸の暦の解説書『暦便覧』は、「春雨降りて百穀を生化すればなり」なので「穀雨」なのだといっています。
「穀」=「穀物」のことで、そこに「百」とくれば、「たくさんの穀物」。
春先に種撒いて、そこに春の柔らかく温かな雨降り注ぎ…やがて芽生え育つ、暦は、そんな時期だと言っています。
ああ、静かで、希望にあふれていい光景ですねぇ。
「穀雨」と聞いたら、夏花のつぼみ観察にいそしみます。
そうそう、都会には都会の旧暦の活用法。
この時期は、若葉の間に見え隠れするものが面白い。
たとえばこの幾何学模様はなんでしょか?
こんなカタチしてるくせに、夏近づけば、華やかな赤とかピンクとか、可憐な花を咲かせます。
このブツブツは簡単😊。
このつぼみは、やがて丸ぁるい紫の毬のように咲くあれです。
ならばこちらは?
花は、白米に雑穀を混ぜたみたいな咲き方をして、冬には赤い実がなる人気者です。
最後に、とっておきを。
こちらは、穀雨の時期にふさわしく、種からの芽生えです。
さあさ、なんでしょうか?
あるものから、そっと種を取り出し、地面に撒けばああぁら不思議、こんな可愛いやつが顔出します。
この時期は、穀物に限らず、いずれの植物たちも、春の柔らかで温かな雨を待ち望んでもいるのです。
回答:上から、立葵(たちあおい)、紫陽花(あじさい)、南天。
一番下は、松ぼっくりから取り出した種が芽を出した、松の芽です。昨年のいまごろ向島百花園で見つけました。
◆今日は、2018年4月20日/旧暦3月5日/弥生壬午の日/月齢4.0日
◆日の出5時03分 日の入18時18分/月の出8時15分 月の入22時43分