夏休み的にも、展覧会の会期的にも超ギリギリッ!
子ども時代は、案外計画的に宿題を処理し、夏休み最終週は悠々過ごす派だったのに。
オトナになったら、その片鱗も見えない怠惰な私。
夏休み自由研究だ!と意気込んでいたのは確か7月下旬だというのに、どーしてこうギリギリになる?
と、おのれに突っ込みいれつつ上野のトーハク。
「縄文展」こと「縄文―1万年の美の鼓動」を見てまいりました。
いやぁ、よかったわぁ。
ギリギリで、ちょっと混んでたのが難ですが(初日近くは空いてた…という噂です。私のようなギリギリ派が多数存在するようです。)
それでは、自由研究的に、レビューもどきを。えへんっ!
ちなみに、「縄文展」の会場内は、撮影禁止(出口付近に撮影コーナーあり、それが上の写真)なので、以下の写真は、かつてトーハクの常設展で撮ったモノ。
レプリカだったり、似てる他の出土品だったりしますが、それはそれです(;^_^A。
・縄文グッズは、とにかくその造形美がすごい。
会場前半部分は、夥しい数の「土器」、時々、「木で編んだ籠」(←これ、ほどよい大きさのポシェット型でほしいっ!と思わず)に「土製のアクセサリー」などなど。
私としては、主たる模様が「渦巻き」なのが好み。
それがダーッと並んでいるのを観ながら、「こんな感じのものがあったら普通に使えるなぁ花なんかちょっと活けて」…とか、重要文化財を前にしてふと思う。
思ってしまった😊。
…つまり、現代の暮らしにもおしゃれに使えるかも…な感想を抱き、1万3000年前に作られたもののクオリティにひそかに感心。
が、そこへ、炎を模したかのような「火焔型土器」登場。
(この写真は、トーハクの常設展のもので、実際に展示されていたモノとは違います。…がそっくりなんでまあいいか…と。)
やっぱさぁ、これはすごいです。
こればっかりは、普通の生活には使えないよなぁ…とまた所帯臭い感想。
・メインは、やっぱり「土偶」…個人的趣味を含む。
このポスターにも並んでいる国宝たち。
「縄文のビーナス」、「縄文の女神」、「中空土偶」、「仮面の女神」、「合掌土偶」は、これをまとめて眺められるだけで、ここに来た甲斐あるとやっぱ思える。
カタチの面白さはもちろん、ピュアな表情、カラダの表面に施された渦巻きを中心とする模様…それが、1万年を超す過去からやってきた。
うーん、もう、どんな造形アーティストたちもかなわないんじゃないかなぁと思えます。
・土偶は、シンプルから複雑へ。
他にもやっぱり私は土偶好きだと思うことしきり。
こんなシンプルな、縄文前期の「板状土偶」も超カワイイと思うし…。
(これは、福島の母の家の近くで展示されてた土偶です。同じものではないんですが、こんな感じのものも多数あった。)
早・中期の小型の土偶もいい感じです。
(考古展示室に今日もいますよ)
土偶と言えばの「遮光器土偶」はもちろん。
ハートも…。
ミミズクのも。
(これも考古展示室にレプリカがいます)
ああ、みんなフォルム自体がピュアで可愛い。
そして、その醸し出すパワーがすごい…んだろか?
なんか、全部真剣に眺めまわしたら、どどっと疲労がやってきました。
夏の暑さに振り回されて、夏バテ気味の現代人が、何万年も前からずーっとこの地球上に存在しつづけた土偶が纏ったパワーに勝てるはずがありません。
…とか思いつつ。
・「土偶」「土器」の出土地は、東日本に偏り、西のほうにでは稀である。
・縄文時代のような狩猟・採集で生きていた時代に土製品の土偶などが存在するのは珍しいこと。(本来は、農耕社会に入ってからのもののよう)
・農耕社会・弥生時代に入ると、ぱったりと「土偶」は消えていったらしい(少しずつ消えるのではなく)。
…という、その背景にあるミステリアスな事実にも、好奇心が刺激され、ああ、またどこかで縄文の土器や土偶に出会いたいなぁ…と。
そして、実は、縄文文化の存在は、北国生まれ&育ちの矜持でもあったりも。
そのことを、またじっくり確認したそんな一日でもありました。
むふふ😊。
◆今日は、2018年8月31日/旧暦7月21日/文月乙未の日/月齢19.7日
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