東日本大震災以前と震災以後。
そこに引かれた太い境界線のような一日が今日です。
阪神淡路大震災があってなお、少し他人ごとのようだったかもしれない災害意識。
それがあの日。
わが身は東京にいたけれど、東北の地には、母も親戚も知人も多く、そして東京も大きく揺れた。
それ以降は、折に触れての「防災グッズの点検」と知識の更新は、ほぼ習慣に。
今日も、もちろん日々持ち歩く「防災グッズ」の点検と補充。
「500mlのペットボトルの水」に、「絆創膏」「目薬」に「スマホの充電器とケーブル」。
ちょっとした食べものは、いろいろ試して、チョコレートはやめて、小さな「羊羹」「キャラメル」メインに。(←特に「羊羹」は暑くても寒くても日持ちがいい)
コンパクトにまとめてこれで良しっ。
今日は、これに加えて、家置きの防災グッズの点検を。
これは、9月の防災の日と今日の年2回。
全部床に並べて点検・確認・補充品のリストつくりをする予定。(←補充品は1週間以内に揃える目標)
点検が終わったら、今年も2011年3月11日の当事者たちの話から学ぶ。
これは、一昨年から始めた習慣。
今日を起点に今も多くの場所で、イベントが行われたリ、テレビの特番が組まれたりもするけれど、私はじっくり1冊の本に向かって学びたい。
で、今年はこの一冊です。
朝日新聞の記者である三浦氏は、東日本大震災の直後に宮城県南三陸町へ転勤の内示を受ける。
赴任したその場所は、瓦礫に埋もれた被災地だった。
その場所で、被災者たちと過ごしながらの取材の日々は、朝日新聞に連載されたけど、まとめて読むインパクトにはかなわないと思う。
今年文庫化がされて、本屋でパラパラ眺めてみたら、単行本からまた構成も変わり、文章も増えたみたい。
また違った佇まいの一冊に。
今年は、これだなと決めた。
さて、ところで、単行本読了時に、私の頭を巡った思考の備忘録
山、川、海、そして火山も多く豊かな自然に恵まれてるからこその、我が国ニッポンの自然災害。
ホントは、災害があることを前提に、産業を興し、街を創り、暮らしを創り…とするべき国なんじゃあなかったのかなぁ。
…と。
そのいちばん小さなことは、防災意識と防災グッズの備えを誰もが…と思うけど。
もっと抜本的な国の行方の地図を変えるようなコト。
たとえば、いつ災害が来ようとも的確に逃げられて、戻ってきたら、すぐに暮しを再開できるようなフットワークの軽い暮らしと街と…とか。
それは、幾たびも来た、大きな震災を契機にアイディアをねり、行われるべきだったのでは。
文庫化されて、再読したいと思うのは、この続きを考えてみたいと思ったからというのもあります。
本書は、今日のような一日に、読者に、自分のココロで感じ、考えることを、良い意味で強いる一冊でもあるのです。
◆今日は、2019年3月11日/旧暦2月5日/如月丁未の日/月齢4.5日
◆日の出5時58分 日の入17時45分/月の出8時32分 月の入21時57分