七十二候は「蟄虫啓戸」に入っています。意味は「啓蟄」と同じく、土中でじっとしていた虫・蛇・蛙などがわらわらと登場するリアル春!/3/6=旧1/28・丁亥

季節の暦七十二候は、昨日の二十四節気「啓蟄」とともに「蟄虫啓戸」に入りました(3月5日~9日)。

「蟄虫」「すごもりむし」と読み、ここでいう虫には、蛙や蛇なんかもふくまれる。
そして、その虫たちが「戸」「啓(ひら)」く…となって、読みは「すごもりむしとをひらく」です。

が、これって、昨日の「啓蟄」と同じ文字を使い意味もほぼ同じ。

実は、二十四節気と七十二候で、ここまで重なるのは珍しく。
リアルな春の訪れがうれしすぎて、この日々を強調しまくりたくなった?
…のかもな。(手抜きってわけはないだろし・笑)

東京では、蛙や蛇どころか虫もなかなか…。

暦が出てくるといっても、東京ではそうそう気軽に会えない筆頭が、虫、蛙、蛇などの小動物。
小石川植物園の蛙だって、しつこく待たないと出てこない場合もあるし、街場は、そうゆうところがちょっと面白くないですね。

しかし、この時期、おおっ!と成長のあとを見せる草はあります。

福寿草と蕗の薹は、この時期元気いっぱいです。

どちらも、正月あたりから、咲くの咲かないのと季節の節目に上げられて、その微かな芽吹きや開花がありがたがられた二大植物。
それらが、妙に元気よく繁殖しはじめるのが、ちょうど「蟄虫啓戸」の頃。

…といつしか我が季節脳に刻まれるようになったみたい。

というのも、福寿草は、もはやあなたはどなたです?

福寿草咲き乱れる

…というぐらい、ひっそりとたたずむ感じの正月草としての風情は皆無(笑)。
元気に咲き乱れまくっている。

蕗の薹だって、ここまで育つともう食べられないしなぁ…。

蕗の薹

とついつい思ってしまう成長ぶりです。
…あっ!失礼っ!

正月に出てきて、春の気配を放ってくれたの草と花も、このあたりでお役御免ということですかね。

気が付けば、暑さ寒さの彼岸までは、もう半月あまりですもんねぇ。

◆今日は、2016年3月6日/旧暦1月28日/睦月丁亥の日
◆日の出6時04分 日の入17時41分/月の出3時45分 月の入14時34分