梅雨入りしたら、これも存在感増す花です。
ご近所の「夏椿」も、さっそく咲きだしました😊。
白と黄色のコントラストが爽やかで、清浄なイメージを纏った花。
我がご近所には、梅雨入り宣言を聞いたら、もうひとつ「夏椿」の開花を確認に行きたくなる場所があります。
その場所こそが「鷗外の庭」。
昔、森鴎外宅「観潮楼」、今「森鴎外記念館」。
実はちょっと前には、区立の図書館でもあった場所は、ずーっと小さな憩いの庭を持つ。
ちなみに今やってる企画展はこれ。
面白そうだわ。
日を改めてこなくっちゃ。
と、話を戻して…。
ここの庭に植えられた「夏椿の花」は、仏教の見立て通りに「沙羅双樹」と呼ばれて、かつて庭の主であった鷗外にも愛でられた。
…っていう由緒ある「夏椿」。
おおっ!
やっぱ、入梅とともに咲きだしていました。
たしか、一週間前に眺めに来た時には、花はひとつもなかったはずだし、ふむふむ、やっぱりこれも梅雨入りの花。
気象学的には「入梅」で夏。だから「夏椿」なんだよねぇ。
さてさて、「夏椿」も喜んでいるような梅雨入りの時期。
気象学的には、“上空の 暖かく湿った夏の空気(暖気)と冷たく乾いた春の空気(寒気)がせめぎあい⇒釣り合って停滞した状態。”を「梅雨」と言う。
そして、その停滞した場所が「梅雨前線」で、その付近では上昇気流が起こりやすく雲発生⇒雨降り…となる。
ちなみに、この「入梅」に入って「晩春」終了。
っていうと、ああ、このジメジメした日々からが「初夏」なのかぁ…。
って、ちょっと学んだところで腑に落ちた。
だから「夏椿」という名なんだね君は?!
「そうよ。何をいまさら当たり前のことを」…と言っているみたいにふるっと揺れた。
「立夏」は、5月の初めだし、本格的な夏は梅雨明け以降。
こんな中途半端な時期に「夏」のつく名?
…と、実はずーっと不思議に思ってたんでした。
「夏椿」は梅雨の時期に咲き、その名でもって、リアル初夏の到来を告げてもいたのでありました。
◆今日は、2019年6月13日/旧暦5月11日/皐月辛巳の日/月齢9.7日
◆日の出4時25分 日の入18時57分/月の出14時41分 月の入1時38分