勝手に探している「夏の七草」。今年は夏の水辺で探し中。で、その6つ目は「古事記」にも登場するコレです。/旧暦6/6・丙午

今年は、夏の水辺の七草を探索中!

5つ目まではけっこう調子よく見つかって、さて、残すところあと2つ!
…となったらやや手詰まりに😓。

とりあえず、近所の不忍池にてうらぶれつつベンチで休憩。
そしたら目の前にありましたっ!

蒲の穂

いやいや、のんきなスワンボートじゃないよ!
その手前の茂みに注目!

蒲

「蒲(がま)」ですっ!
花も少し見えますが(ちらっと見える茶色のバサバサってテイストのやつね)、ほとんど終わったみたいで、「蒲の穂」が咲いてますっ!

「蒲の穂」かぁ~。
不忍池には何でも育っているねぇ~(*’▽’)。

「蒲の穂」といえば、「古事記」の因幡の白兎を救った草で…。

毛をむしられ、赤裸の上に、海塩をすりこみ瀕死の白兎。
そこを通りすがって助けたのは、大国主命ですが、その時使ったのがこの蒲の穂ですね。

蒲の穂

といっても、これはまだまだ熟成が足りない。
晩秋から冬になれば、すっかり熟し、花穂が破裂→柔らかな綿毛がド~ッと飛び出すそうです。
そうして蒲は種を飛ばして次世代に種をつなぐ。

ところで、因幡の白兎が負傷したのはいつごろだったんだろう?

大国主は、「蒲の穂を地面に敷き散らして、その上にお前の身を転がし横たわっていれば、お前の体は元の膚のごとくに治るだろう」(『口語訳 古事記』三浦佑之訳・注釈)と教えたそうですが…。

今頃ではまだ穂は堅そうですので、敷き散らすのはちょっと難あり。
まあ古事記のほうは神々の世界のお話なのでどうとでもなるか?

しかし、ヒトは、夏を越え、すっかり熟す秋から冬にまたしっかり観察せねばなと思うのでした。
蒲の穂が破裂し、ふわふわしたものが飛んでゆくのを見たいよねぇ~(*’▽’)。

ってことで、素性もよし、個性ありなこの「蒲の穂」を、「夏の水辺の七草」の6つ目に(勝手に)認定っ!

◆今日は、2019年7月8日/旧暦6月6日/水無月丙午の日/月齢5.3日
◆日の出4時32分 日の入19時00分/月の出10時21分 月の入23時08分