七十二候は「乃東生(なつかれくさしょうず)」の時期です(12月22日~26日)。
暦は「乃東草(なつかれくさ)」が「芽吹く」頃と言っています。
「乃東草」は、「夏枯草(かごぞう)」or「靫草(うつぼぐさ)」のことだそうで、植物図鑑にも乗ってるリルな草(→一応、ウキペディアの靭草を)。
…だそうですが、この名を知ってのちも、まだ一度も本物を見たことはありません。
がしかし!
紅葉・黄葉も散り終わりそうな歳の瀬に。
日照時間が一番短い「冬至」が過ぎたばかりの日々に。
暦が「生」(=芽吹く)と表現するのを眺めるのは、いいねっ(*’▽’)と思う。
こうして、季節は切れることなく確実に巡っているのです。
靭草の芽生えを見ることはないけれど、この時期眺めたくなる場所はあり。
ここですっ!
上野公園を上野桜木町方面に抜ける途中にある東京芸術大学。
かつて、黒い武骨なフェンスで囲まれてたのが、ある年取り壊されて、苗木が植えられる場所になった。
その名も「Geidai Hdgde(芸大ヘッジ)」。
このプロジェクトは、すべてのフェンスを撤去し、芸大の敷地外周を、植栽で囲うのが目標なんだとか。
そして、ここに植えられたのは、武蔵野在来の植生から37種との情報もGET!
個人的にワクワク感が否定できない。
冬のさなかに暦の言葉に「生」(=芽吹く)の文字を見つけた高揚感に近いかなぁ。
ということで、今頃はどんな風?と眺めてまいりました。
柊は今年もひっそり花咲かせ。
野茨の実は今年初かも?
紅葉もミニサイズ。
錦木(にしきぎ)と馬酔木(あせび)です。
おおっ!茶の花(*’▽’)。
これも昨年は咲いてなかったかも?
などなどなど。
そして、このプロジェクトが始まった昨年と比べると…。
現在の写真(いちばん上)と比べると、ずいぶんスカスカでしたね。
こうして順調に樹々は育ち、やがてここもいい感じの雑木林みたいになるのかなぁ。
「乃東生(なつかれくさしょうず)」の日々は、暗さ寒さに負けることのないように、必ず来る明るい季節を思う日々でもあるんですね。
◆今日は、2019年12月23日/旧暦11月27日/霜月甲午の日/月齢26.5日
◆日の出6時47分 日の入16時32分/月の出3時21分 月の入14時17分