七十二候は「乃東生」に。「乃東草」は見ないけど、冬至すぎたばかりの日々に「生=芽吹く」って言葉がいいねと思う。思いながら植物のある場所へ。/旧暦11/27・甲午

七十二候は「乃東生(なつかれくさしょうず)」の時期です(12月22日~26日)。

暦は「乃東草(なつかれくさ)」が「芽吹く」頃と言っています。

「乃東草」は、「夏枯草(かごぞう)」or「靫草(うつぼぐさ)」のことだそうで、植物図鑑にも乗ってるリルな草(→一応、ウキペディアの靭草を)。
…だそうですが、この名を知ってのちも、まだ一度も本物を見たことはありません。

がしかし!
紅葉・黄葉も散り終わりそうな歳の瀬に。
日照時間が一番短い「冬至」が過ぎたばかりの日々に。

暦が「生」(=芽吹く)と表現するのを眺めるのは、いいねっ(*’▽’)と思う。

こうして、季節は切れることなく確実に巡っているのです。

靭草の芽生えを見ることはないけれど、この時期眺めたくなる場所はあり。

ここですっ!

geidai hedegi

上野公園を上野桜木町方面に抜ける途中にある東京芸術大学。
かつて、黒い武骨なフェンスで囲まれてたのが、ある年取り壊されて、苗木が植えられる場所になった。

その名も「Geidai Hdgde(芸大ヘッジ)」

このプロジェクトは、すべてのフェンスを撤去し、芸大の敷地外周を、植栽で囲うのが目標なんだとか。
そして、ここに植えられたのは、武蔵野在来の植生から37種との情報もGET!

個人的にワクワク感が否定できない。
冬のさなかに暦の言葉に「生」(=芽吹く)の文字を見つけた高揚感に近いかなぁ。

ということで、今頃はどんな風?と眺めてまいりました。

は今年もひっそり花咲かせ。

柊

野茨の実は今年初かも?

野茨

紅葉もミニサイズ。

ニシキギとあせび

錦木(にしきぎ)馬酔木(あせび)です。

おおっ!茶の花(*’▽’)。
これも昨年は咲いてなかったかも?

茶の花

などなどなど。

そして、このプロジェクトが始まった昨年と比べると…。

芸大ヘッジ

現在の写真(いちばん上)と比べると、ずいぶんスカスカでしたね。
こうして順調に樹々は育ち、やがてここもいい感じの雑木林みたいになるのかなぁ。

「乃東生(なつかれくさしょうず)」の日々は、暗さ寒さに負けることのないように、必ず来る明るい季節を思う日々でもあるんですね。

◆今日は、2019年12月23日/旧暦11月27日/霜月甲午の日/月齢26.5日
◆日の出6時47分 日の入16時32分/月の出3時21分 月の入14時17分