東日本大震災から今日で10年。10年かぁ。今日も防災グッズを確認しつつ、体験者の綴った一冊から学ぶ。/旧暦1/28・戊午

2011年3月11日以後と以前。
あの日は、今も太い境界線のごとくある。

いや、これからもずっと、その境界線は消えずに残るのだろうなぁ…と思う。

あの日は東京にいて、帰宅難民にはなったものの、家もわが身も、家族も友人知人も、失ったものは何もなく。
それでも、もう以前のように無防備では生きられなくなった。

だから、今日も、防災グッズの確認からスタートする。

まずは、外出時に持ち歩くものの確認。

防災グッズ

何かあった時に、所在を知らせる「笛」
「水の入った水筒」、ちょっとしたエネルギー源になりそうな「キャラメル」など。
それと「絆創膏」「目薬」「スマホの充電器&ケーブル」、「手書きアドレス帳」に「テレフォンカード」などなども。

「500mlのペットボトルの水」を「水筒」に変えたのと、「マスクの替え」を持ち歩くようになったのが昨年までとの違いでしょうか。それと、防災用じゃないけど、「消毒用のアルコールウエットティッシュ」も外出時は、必ず携帯しています。

さて、これを確認したら、これから家置きの防災グッズも点検をする予定。
いずれも、年に何回も確認してるけど、なにか足りないように思って、いつの間にか増えちゃう防災グッズです。

2011年3月11日の当事者の話から学ぶのも忘れない。

毎年作られる書店の東日本大震災特別コーナー。
そこで探して、今年読むべき一冊を選ぶ。

昨年ぐらいからの傾向にも思えるけれど、<災害の規模や悲惨さよりも、当事者の方々のそれ以後。特に、どうやって立ち直ろうとしているのか。あるいはいまだ解決されない問題>をテーマにした書籍が多くなってきている気がする。

で、今年の一冊がコレ。

復興の書店

稲泉連著『復興の書店』(小学館文庫)です。(←写真は、「復興の書」までしか写ってませんが、「書店」です💦)

東日本大震災で被災した東北の書店は多数。
岩手、宮城、福島三県の書店の約9割である391店舗が被災したのだそう。

それでも、仙台の一部の書店は、3月末に店を開けた。
そしたら…。

個人的には住みたい街の第一条件は、本屋があることと思う私。
あの未曾有の災害の中、生き延びたとして、水、食料、排せつの次に必要なものは、やはり本だ。

と、この一冊の文庫を見つけて気が付いた。
だから今日はこの一冊。

こうして、当事者から少しずつ学び続けることは、来る日々へのささやかな備えになるのだと信じつつ、じっくりゆっくり紐解きます。

◆今日は、2021年3月11日/旧暦1月28日/睦月戊午の日/月齢27.3日
◆日の出5時58分 日の入17時45分/月の出5時01分 月の入15時28分