今年も江戸人に倣って「事八日」の行事を。妖怪対策の笊を掲げ、滋味溢れるお事汁を作って味わいます(*’▽’)/旧暦11/5・庚寅

12月8日は、色々あるけど、私にとっては「事八日」。

「事八日」は、江戸人にとって重要な新年迎えのスタート行事。

ちなみに「事八日」は、12月8日と2月8日の2回あって…。

・新年迎えをメインとした場合
  ⇒12月8日=「事始め」、2月8日=「事納め」
・農事の行事ととらえる場合もあって
  ⇒2月8日=「事始め」、12月8日=「事納め」

…とその位置づけも変わるみたい。

江戸東京は、都市部であったわけだし、やはり、年越しの準備を始める節目ととらえ、そこを真似して、私も今日から年越し準備をスタートします。

今年も、妖怪退散を願って、高いところに笊を掲げる(*’▽’)。

ちなみに、当時の様子を描いたものによれば、こんな感じ。

笊を掲げる

竿を立て、その先端に、笊をひっかけ空に向かって掲げたみたい。
(絵本江戸風俗往来(菊池貴一郎 東洋文庫)の記述&挿絵。)

これを拡大解釈して、私の笊飾りはこちら。

笊を飾る

ちなみに、この日やってくる妖怪は、網目を大量の「眼」と勘違いして怖がる一つ目の物の怪だとか。

なんで一つ目妖怪だけ?
その妖怪は、なにしに来るのか?
などなど、知りたいこと多数だけれど、実は詳しいことはいまだ調べがついておりません。

とにかく、禍々しいものを避けるための対策。
これでコロナ禍も去ってくれたりしないかなぁ。

滋養たっぷり「お事汁」を仕込み、いただく。
こうして、多忙な師走に供えましょう!

「お事汁」は、具沢山の味噌汁。
上の『絵本江戸風俗往来 』にも、記述があって、具材は、里芋、牛蒡、大根、人参の根菜。
加えて、焼き豆腐、蒟蒻、赤豆などのたんぱく源も豊富に入る、当時にしたら、超豪華版なんじゃないだろか?

さてさて、買ってきた具材をザクザク切って、ぐつぐつ煮込み。

お事汁

野菜が柔らかくなったら、豆腐、蒟蒻、赤豆(豆缶を使いました)を入れて、味噌を溶く。

できましたぁ(*’▽’)。

お事汁

熱々のところを、ふうふう言っていただきまぁ~す(*’▽’)。

◆今日は、2021年12月8日/旧暦11月5日/霜月庚寅の日/月齢3.8日
◆日の出6時38分 日の入16時28分/月の出10時34分 月の入20時37分