七十二候は「紅花栄(べにばなさかう)」の時期です。(5月26日~30日)
暦は「紅花の花盛りの頃」と言い出しました。
ええっ!ホントにもうそんな時期??
…と、この暦を眺めて毎年、軽く驚く。
というのも、現代の紅花の頃は7月頃で、古い暦の紅花の時期が自身の中でピンと来てないから。
この暦が現役だった江戸時代はホントに、今頃が花の頃だったのかしらん?
とか思って、一応、花屋さんへ。
すると…。
この暦の時期だけ、紅花が売られているのも毎年のことでさっそく買ってきました。
現代の花屋さんは、おそらく古い暦を販売戦略に活用している模様です。
紅花飾って、眺め、その紅色をしばし楽しむ。
引きで眺めて、品のある濃いオレンジを愉しんで…。
近寄って眺めて、自然界の色としては鮮やかすぎる紅を不思議にも思う。
昔の人が、この花の色を染料に使ったり、口紅に加工したりした気持ち解かるなぁ…とも。
それでも、そこにいちばん最初に目を付けて、染料に仕立てた人の先見の明はすごいです。
かつて、紅花を扱う商人たちは、ひと財産を成したそうですもの。
さて。
この先、七十二候「紅花栄」が過ぎるとともに、紅花は、花屋さんからしばし消える。
その間、我が家の紅花は、日陰で乾かしドライフラワーに。
ちょうどいい感じに乾いた頃に、また花屋さんに紅花が並びます。
…今度は、少しお安い旬の値段。
コロナ禍の頃は、暦の日々に併せての紅花販売はなかった記憶。
こうして、今頃「ちゃんと古い暦のこと知ってますよぉ」と言わんばかりに、時期の早い紅花が並ぶのは、平和な日々の印でもありますね。
好ましいです。
◆今日は、2024年5月26日/旧暦4月19日/卯月庚寅の日/月齢18.0日
◆日の出4時29分 日の入18時48分/月の出21時48分 月の入6時06分