七十二候が「蛙始鳴」。気づけば不思議と眠くないかも?/旧4/10・己卯

カラダは東京に帰っていますが、故郷の話をもう少し。

母の家の裏手は、ヤエムグラが繁殖開始。

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そんな中に、黄色い花が時々あって、おっ!コレは、キンポウゲ?

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蕗もずいぶんたくさん育ったねぇ!

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などと、雑草探しに興じていたら…、蕗の下から、キミドリ色のいきものがっ!
コロボックルか?
(意味不明の方は、どうぞこの本をお読みください)

いやいや、眠たげな顔した、アマガエルです。

おおっ、そういえば、数日前の「立夏」の日から、七十二候の「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」ではないの?

春の「蛙の目借時」には、嫁探しをするからなどと、カエルはヒトの目を勝手に借りてって、もう猛烈に眠かった。
だけど、そういや、夏も近づき、あの眠さはどこへいってしまったのか?

ふうむ、なるほど、いつのまにかカエルが目を返してくれていたみたいです。

だって、今頃の蛙の目は、ずいぶん眠たそうです。

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こんなに眠たそうでは、「蛙始鳴」とか言ったって、それはヒトの都合とかで鳴かないかもなぁ…と、手を近づけてみても動かない。

とりあえず、捕まえるのは超簡単!
だってぜんぜん逃げませんもの。

もしや、正真正銘眠いんでしょうか?

実は、蛙は夜行性。
明るい昼間は瞳孔を絞って、カラダを草むらの色、保護色に変えて睡眠中なんでした。
そこに、突然無作法な人間が現れて、むんずと捕まえられては、もう逃げる気力も暇もない。

ヒトのほうは、のんきに手のひらに蛙を眺め、

「ひとの目を借り、無事に相手を見つけることはできたかい?」
「それともあなたは、こないだまでおたまじゃくしだった、今年の生まれ?」
…とか。

アマガエルに向かってただの怪しげなヒトです(笑)。

ふと、空が曇ってきたと思ったら、聴こえてきましたアマガエルの合唱!
おおっ!カエル、鳴き始めたねぇ。

しかも、お前だけかと思っていたら、ここには、ずいぶん仲間がいるんだね。
…と、手のひらのカエルをそっと草むらの仲間に返し、そろそろ雑草探しもしまいとしましょう。

これは、アマガエルしかやらない、雨を知らせるレインコール&シャワーコールかもしれず。
アマガエルのレインコールは天気予報より良くあたり、きっとすぐに雨が降ってきます。

急いで急いで、雨に会う前にに帰りましょう。

◆今日は、2014年5月8日/旧暦4月10日/卯月己卯の日