勝手に決めてる「夏の七草」5つ目は、コレ。1シーズンで樹木のように生長しちゃう、うっとうしいほど元気な種。「洋種山牛蒡(ようしゅやまごぼう)」にしました。/7/20=旧6/17・癸卯

「昼顔」「藪枯らし」「露草」「禊萩」
…と順調に揃ってきました勝手「夏の七草」

…あるいは、「梅雨の七草」ですが、いよいよ5つ目となりました。

その名も「洋種山牛蒡(ようしゅやまごぼう)」

洋種やまごぼう

今頃ですと空き家のブロック塀からこんな風に顔出してるかも?
よーく見ると美しい花だし、実りもブドウに似たユニークなカタチが楽しい種。

しかし、あっという間に蔓延し、瀟洒な庭も雑草天国と化す…かも?
というめっぽう繁殖力のある草なのです。

ほっとくと、肥沃な土地なら、ひと夏でこうなりますが…。

洋種やまごぼう

樹ではありませんよ。
草です。
ってことで、何の疑問もなく勝手「夏の七草」&別称「梅雨の七草」の仲間入りさせました。
ここまで大きくなったとしても、晩秋にはきちんと枯れてその後何もなかったように消えて見せる。

いやいや、根っこは、深くしっかりと大地に根付き…ああ、だから「ごぼう」ね…また翌年、ほぼ同じ場所に唐突に育ちます。
駆除の難しい草で、そんな意味では、秋の七草の「葛」と同じ位置づけともいえましょうか。

さて、花です。

実は、実の存在感が大きすぎて、しばらく花の可憐さに気づかず通り過ぎていました。
が、よくみりゃかなりかわいい。

洋種やまごぼうの花。

梅雨のころなら、水もしたたるいいオンナぶり(?)だったり…。

ようしゅやまごぼうの花

そして、晩夏のころまで何気に気にして観察してると…。

ユニークなカタチの実り!

花⇒緑の実⇒熟して紫…が、混然一体となっていいバランスです。

熟したヨウシュヤマゴボウ

「洋種山牛蒡(ようしゅやまごぼう)」の原産地は北米で、かの地では、この種を「インクベリー」と呼ぶんだとか。
この紫の実を絞った汁は、かなり強固に染まる染料になるらしく、実字や絵を描くインク代わりとして使われていた時代もあったとか。
だから「インク」の「ベリー」。

ふーむ。
カタチだけでなく、もってる物語まで面白いわぁ…。

◆今日は、2016年7月20日/旧暦6月17日/水無月癸卯の日/満月
◆日の出4時40分 日の入18時54分/月の出18時57分 月の入4時44分