端午の節句もつつがなく終え、今年のゴールデンウイークもあっという間に終わりました。
さて、それではまた普通の日々に…となるはずですが、東京の下町はそうとは行かず、今度は、夏祭りの季節に突入し、ますますヒートアップが続いてゆきます。
祭りは、まず下谷神社が先鞭を付け2014年5月9日~11日。
このお祭りで、私がいっとう好きなところは、カミサマをお乗せした、お神輿が上野駅構内までいらっしゃるところ。
御神輿は、英訳された「Portable shrine」のほうがその意味がわかりやすく、つまり、いつもは神社の辺りにいらっしゃるはずのカミサマ方に、祭りの日にのみ特別にお乗りいただく「持ち運び可能なコンパクトな神社」。
カミサマはその神輿に乗って、鎮守する街の様子を見回り、また、氏子の傍へと出かけて行く。
…ということ。
下谷神社の鎮守するエリアには上野駅も入りますので、当然と言えば当然なんです。
次なる、神田明神の神田祭は1年おきで今年は陰祭ですが、震災のために、あるはずだった神幸祭と神輿宮入が中止となって、4年ぶりの開催が2013年。
いやはや、昨年の盛り上がりはものすごかった。
そして、浅草三社祭(2014年5月16日~18日)で最高潮。
お神輿は、浅草神社の境内に、4月からしっかりスタンバイしておりました。
しかしそれでも祭りはまだまだ続き…。
5月下旬になれば、下谷の小野照崎神社(2014年5月17日・18日)。
お神輿は3年に1度の本祭にしか出ませんが、毎年出る山車の中がステキ。
特に、私的には、桃太郎がいちばん気に入り。
湯島天神(2014年5月24日・25日)さんでは、祭りの背中観察がしやすいのが気に入りで…。
天神さんといえば梅の意匠。
粋でもありますが、私の眼にはただひたすらにカワイイ。
THE祭り!って感じの背中です。
左の脚だし、潔い着こなしには拍手を差し上げたいと思います。
そして、上野五條の天神さん(2014年5月25日)は、提灯の飾り方があまりにもあまりにも私好みでありまして…。
ちなみに、三年に一度、大神輿の渡御がありまして、それがなんと2014年っ!
上野公園から上野広小路一帯を鳳輦と共に、天狗や巫女舞などが大行列となって巡幸するんですよ、これは、マジで見逃せないですっ!
…と、けっきょく、5月いっぱい、東・東京のいづれかの町並みには神輿を担ぐ、山車を牽くはっぴ姿。
まだまだハレの日が続き、見物客は…というか私は、様々なはっぴの後姿を追うことになります。
神紋に屋号や商号、町会の印などを背中に大きく染め抜いた印半纏、祭りのはっぴは、それぞれお披露目は年に1度の祭りの日だけ。
いつも楽しみにしている、カミサマを運ぶ「背中の意匠」です。
◆今日は、2014年5月9日/旧暦4月11日/卯月庚辰の日