今日は、二十四節気の「小雪」です。
とうとう、暦の文字に「雪」が入りました!
立冬では、「冬の気立ち始めて」といっていた『暦便覧』だって「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明しています。
冷気によって雨もいつしか雪となって降ってくる、リアルに冬到来…ぐらいの意味でしょうか。
実際、北海道や北日本の日本海側などは、もう雪の日も多いみたい。
ですが、東京は、まだ本格的な冬到来には遠いかな?
落ち葉の上をサクサク歩くのは楽し。
それでも立冬の頃に比べれば、街中の木々は、ずいぶんと色づきました。
…って、いきなり枯れかかった不忍の池の蓮ってのもいまいちですかね。
でもその奥の桜並木。
桜の木は、他の樹木より紅葉がはやかったみたいで、そちらに移動すれば、並木道じだいが美しい枯れ葉でそまっています。
その枯れ葉の上をわざわざサクサク音を立てて歩く。
これが楽しい。
もう少したったら、木々の紅葉よりも、道の色づきのほうが盛んになって、あっと言う間に裸木々の並木道になってしまうんでしょうね。
今ごろは、天気の良い日が多く、そんな変化を観察しがてらのお散歩日和が続きます。
ここ数年、秋がないまま一足飛びに冬を迎える年が続きましたが、今年は、二十四節気「処暑」の次候「天地始粛(てんちはじめてさむし)」のあたりから、徐々に朝晩涼しくなって、きちんと秋があったみたい。
なので、紅葉もすんなりゆっくり染まったみたいですし、冬を迎えるヒトの身体も少しはラクな気がしますね。
東京の立冬→小雪あたりから、更新されてゆく寒さ
まだまだ、小雪=少しばかりの雪もやってくることはないでしょうが、「小雪」の声を聞けば、天気予報の「今日は今年いちばんの寒さ」は日々更新。
ふと気づけば、コートにマフラーなしでは外出できない日々がやってきている。
北のほうからは、吹雪の便りがきこえて来るかもしれません。
それでも、寒い冬こそ、ことさら早起きしたくなるのは、窓を開けて、白い息を吐きながら眺める澄んだ空のせい。
東の空が茜色に染まるころから、遅い日の出をいまかいまかと待ちわびる。
ああっ!やっとおひさまもお目覚めですよ!
こんな日の出よりも早い一日のはじまりがなんだか楽しいのです。
いきおい、午前中にはあらかたの用事も済んで、外出が多くなるのも今ごろの習慣みたいになってるかも。
落葉した葉で美しく彩られた街を眺めながら、極力、移動は、歩くコトに。
だって、電車やよもや地下鉄なんてもったいないよ。
…というのも、この時期の私の傾向。
おかげで、眠くなるものめっぽう早く、熟睡&すっきり目覚めで、真夏のだるい感じが不思議なぐらい元気です。
木枯らしの吹く日も多くなってゆきますが、風がすべてを祓い去ってしまうかのように、これからしばらく、美しく清浄な青空の日々が続きます。
寒さ厳しい冬の日々は、なぜだか清清しいという言葉がいちばん似合うようにも思えて、「小雪」から「大雪」にいたるこの時期が、ひそかに好きな季節でもあります。
◆今日は、2014年11月22日/旧暦10月1日/神無月丁酉の日/新月!
◆日の出 6時23分 日の入16時31分/月の出 5時44分 月の入16時28分