今年の公孫樹(いちょう)の、色づきはゆっくり。
そもそも、東京地方の紅葉全般が今年はゆっくり。
街の紅葉狩りだ!
…と、繰り出したのだって、やっと12月初旬のコトです。
しかし、その12月に入ってもなお、公孫樹のみは、せいぜいが、緑・黄緑のグラデーション。
へたすりゃ緑の葉のままの場所が多かった。
さかのぼって、銀杏を実らせてたのが、11月初旬の「立冬」の頃。
中旬あたりに根元に銀杏が落ちて、盛大に異臭を放っていた記憶。
それも、緑の葉のまま実だけ熟した感じでした。
暦が「小雪」に変わった11月下旬は、サクラもケヤキもオレンジに色づいたのに、公孫樹の葉っぱは、緑のまま。
そのまま瑞々しさが消えて、葉っぱの縁が茶色く干からびたようなのが枝にへばりつく
…といった様子のものも数多かったかも。
あれあれ、今年の公孫樹はどうしちゃったの?
いやいや、もうすっかり黄色ですぜ!
気にしているうちに、ぼんやり忘れるというのが、私の悪い癖。
ある日、見上げた空と黄色のコントラストにハッとします。
ありゃりゃ! もう枝がすかすかじゃないのお!
こりゃ大変!
黄葉がゆっくりだからといっても、落葉も遅い…などと都合の良いようにいかないのが自然の営み。
ここまで黄色くなると、あっという間に枝から飛んで木枯らしに吹かれて落ちてしまう。
ということで、一応ご近所の名所東大構内の銀杏並木を偵察に行けば…。
ああっ!
これこのように、すっかり黄色い雪のごとくに降り積んでおりました。
歩けばサクサクいい音までしますって!
さあ、急いで急いで!
まずは、上野公園へ。
そうだ、明治神宮外苑の並木も見ておかなければ!
…なんだか気が急きます。
いったいどのぐらいの公孫樹の黄色を追ってゆく事が可能でしょうか。
とにかく、待って、待っててね!
◆今日は、2014年12月12日/旧暦10月21日/神無月丁巳の日
◆日の出 6時41分 日の入16時28分/月の出21時52分 月の入10時22分