数日まえの「大寒」は、冬の季節の最後の節気。
それにつらなる、季節の暦、七十二候は、ただいま「欸冬華」の真っ最中です(1月20日~24日)。
欸冬=蕗、華=花咲く
ってことで、読みは「ふきのはなさく」。
なんですが、いちばん寒いって時期に、「華」の文字を使うほどに、もう春を予感させまくりです。
でもな、やっぱちょっと気が早すぎじぁあなくて?
「蕗が花咲く」って文字通りならこんな感じ。
こうなるには、東京地方でだって、せいぜい2月下旬ぐらいなんですよねぇ。
えっ?
東京に蕗の薹は出ないですって?
ふふぅーん、あるとこにはあるのです。
でも、やっぱ、少なくともひと月も早い。
で、ちょっと調べてみたら、この七十二候の「欸冬華」。
「華(はなさく)」とは言っているけど、蕗の薹(ふきのとう)が、地面からそっと顔だす。
…ぐらいの意味なんだとか。
とすると、こっちかな。
寒く凍てつく大地は、まだ枯れ葉で覆われて、何かの拍子に、見つけた明るい萌黄浅緑色。
うーん、花が咲いているように見えるかもね。
蕾なのに花が咲く、そこに「華」をあて、期待と希望を表現しているのかな?
二十四節気も七十二候も、いつも、ちょっと気が早すぎる暦。
だから、ニュースなどでも「暦の上では」といつも前置きされて使われるのが普通だけれど、この「欸冬華」は、それとはちょっと別格な気が…。
というのも、この「蕗の薹」。
雪の積もる土地でも、その雪解けをまたずに、一番乗りで登場する山菜。
東北の田舎育ちの私には、これさえ見つければもう大丈夫な、正真正銘の春の兆しなんです。
だから、寒さ厳しき「大寒」に、そんな意味をまとった「欸冬(ふき)」=蕗を採用。
加えて、わざわざ「華やか」な「華」を持ってくるセンスって、かなり賛成っ!
雪にも寒にさも、とにかくココまで耐えましたもの。
あと一歩の先に来る「春」を心待ちにして待つ。
「欸冬華(ふきのはなさく)」は、春の到来を待ち望みまくっているヒトの気分をよーくあらわしているのかもしれません。
ホンキで咲き切った蕗の花はこんな風。
ちなみに…なんですが、蕗の花の盛り過ぎはこんな風。
咲はじめは、「冬吹(ふふき)き草」とかの別名でも呼ばれ、春の兆し扱いもされ…。
ですが、そのまま蕗の薹の時期を見過ごし、春も闌けたころ。
呼び名も代わって「蕗のじい」とか「蕗のしゅうとめ」とか呼ばれる地方もあるんだって?
まあ、それはそれ。
蕗味噌、味噌汁、天婦羅…と楽しむ季節、はやくこないかなぁ…って食べもの方面の期待にココロ踊る気分であります。
…ってソコ?
◆今日は、2015年1月23日/旧暦12月4日/師走己亥の日
◆日の出 6時47分 日の入16時59分/月の出 8時22分 月の入20時14分
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[…] ひとつほど‥。欸冬華(ふきのはなさく)についてはこちらのブログをご覧ください。 […]
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