二十四節気「雨水」に連なる七十二候は「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」に入っております。(2月19日~23日)。
…ってどんな様子?
とちょっとピンとこない4文字です。
「土脉(つちのしょう)」は、土の脈という意味。
とわかれば、なんか今まで冷たく凍っていた土が息を吹き返したような、地面が脈打つような、そんなイメージがわきますね。
そうして、積もって根雪になっていたのも少しずつ溶けて、大地が潤い始める。
北国育ちの私としては、春のぬかるみで、ワザワザ泥はねを飛ばして駆け回った子どもの頃を懐かしく思ったりもする。
長靴ごしに感じる、春泥(しゅんでい)のむにゅっとした感触が心地よかったんですよね。
代わりに、衣服に付いた泥跳ねの跡は、冬の置き土産みたいに案外いつまでも取れなかったしたなぁ…。
だけど、我が住まいの東京は、あまり雪もふらず。
降っても、シャーベット状
⇒そのうち嘘のように消えてしまう。
アスファルトの道に「土脉潤起」は、別の意味でピンとこないもんだから、わざわざ、土がむき出しの場所を探しに行ったりします。
で、それが上の写真。
雪が降って、少々積もったりすれば、神社や寺の境内は、「土脉潤起」になるんですよね。
ちょっとフェイクだけど…。
雪解けがくれば、雪間草の楽しみ
「ほらっ、雪間草がではじめたよ」と、言っていたのは誰だっただろう?
ずーっと、早咲きの花の名前だと思って聞いていたけど、どんな花だかわからない。
ちょっと大人になって、それが、特定の草花の名をさすものじゃないコトを知りました。
まあ、言ってみればこんな様子。
積もった雪が解けて、地面が見えたところから出てくるとか草とか、花が咲いたりとか。
って、これは、母の家のある福島の、時々どさっと雪が降って、晴れが続けば、地面が少し顔を出す。
そこにやれやれといった感じで咲きだしちゃった福寿草。
…という、この雪がちょっと溶けて土が見えたところに萌え出でた草が「雪間草」正体。
写真はそこに、またも雪が降り積もりました…の図。
クロッカスも以下同様。
ちょっとだけ気の早い三寒四温の四温の日に植えたビオラの上にも雪降り積んだ。
この時期、東北の街では、こんな風景が繰り広がったりするのです。
これも、昨日の蕗の薹に引き続き、ずーっと前に珍しく2月いまごろ帰省した時の記憶です。
今年はどうかな?
母が送ってきました。
◆今日は、2015年2月20日/旧暦1月2日/睦月丁卯の日
◆日の出 6時23分 日の入17時27分/月の出 6時55分 月の入19時01分