毎冬、2回。
茅場町で地下鉄を途中下車して、隅田川を永代橋で渡るのがお約束。
そのまま、永代通りを道なりにいって、1月下旬の深川の初不動。
そして、2月下旬にもう一回、お不動様のある門前仲町まで出向くのは、「金華糖」を買いにゆくから。
「金華糖」は、昔ながらの雛祭りのお菓子、しかし現代では入手しがたく…。
「金華糖」は、江戸時代に京都から江戸へと渡ってきた祝菓子。
鯛や海老、ハマグリ、マツタケなど縁起の良い食べものや、招き猫や犬張り子…こけしとかを象った砂糖菓子です。
かつては、江戸市中にも職人が大勢生まれ、独特の雰囲気ある江戸風「金華糖」が創られ、明治時代までは、比較的どこでも売られていたそうです。
しかし、現代では「金華糖」といえば金沢の伝統菓子としての位置づけ。
都内では扱っている店も少なく、毎年向かう「豆菓子・せんべい みなとや」は希少な一軒です。
が、ここも、数年前に江戸仕様の「金華糖」職人が2006年に廃業し、やむなく金沢の職人に依頼することになったんだとか。
ふーむ。正確には江戸の金華糖ではないのねぇ…。
それでも、入手できないと寂しいしね。
今年は、招きネコとこけしを購入。
うっすらぼんやりした配色がかわいいです。
「金華糖」砂糖を溶かし、型に流して作るのですが、すりガラスのように薄く半透明に作るのは至難の業。
その職人技を身につけるにはそれなりの修行が必要なんだとか。
ってことで、昨年求めたモノも食べるには惜しく、コレクション化してしまった。
半透明に透けていたのが、1年たって白の不透明になり、鯛の鮮やかな赤も色あせてしまいましたが、きっとこのまま持ち続けそう(笑)。
かつては、駄菓子扱いだったとかですが、もうとんでもないっ!
って感じの危うさと可愛さです。
実は、江戸バージョンが復刻を遂げてます
昨年もこのブログに<あ、もうちょっと早く知ってれば、今年の「金華糖」は、金沢&江戸東京バージョンを並べる、私的にはちょっと豪華な桃の節供だったかも>とか、書いたのですが、どうゆうわけかいまだ行けておりません。
今年こそっ!
◎「金花糖専門店 江戸駄菓子 まんねん堂」⇒サイト
◆今日は、2015年3月2日/旧暦1月12日/睦月丁丑の日
◆日の出 6時11分 日の入17時36分/月の出14時37分 月の入 3時44分