今日は、雑節「二百十日」。台風・強風・豪雨・水害…などなどの要注意日ですが、まずは、じっくり腰を据え、風のカミサマの名を持つ少年の話を(*’▽’)。/旧暦7/13・丙午

今日は、雑節の「二百十日」です。

雑節は、日本オリジナルの「農事暦」
そして、本日の「二百十日」は、「強風が吹く日、あるいは台風来襲しやすい日だから注意せよ!」
…と農事の目安にされてきた。
稲穂や、畑や果樹園の秋の収穫物や、この時期の荒天は収穫量を左右。
ここで警戒するのは重要です。

とはいえ、この日の決められ方は、立春を1日目として数えて210日目ってだけ。
昔の人の経験値なんでしょうが、大小あれども、毎年確かに台風来襲する不思議。

今年も、実際、強い台風第9号の影響で、沖縄地方が大荒れの天気となっているし、昨年のように大型台風来襲を不安に思う季節となりました。

毎年、「二百十日」になると読みたくなる一冊。

宮沢賢治の『風の又三郎』です。

風の又三郎

この物語は、東北の農村を舞台にした、9月1日の新学期から数日の話。
今年は一日ずれてますが、9月1日は、強風の要注意日「二百十日」。
その日に、転校生・高田三郎が都会からやってくる。

着物姿の中に、ひとりだけ洋装のインパクトと転校してきた日にちが重なり合い、彼のあだ名は「風の又三郎」に。

東北育ちとしては「又三郎サマ」は「風のカミサマ」の呼び名

その慕わしくも懐かしい物語を今日は最初からゆっくり読み味わいます。

風の又三郎

といっても短いお話。
小一時間で読み終えてしまいますが…。

そしたら、明日の「防災の日」に向けて、我が家の防災グッズの点検でもいたしましょうか。

◆今日は、2020年8月31日/旧暦7月13日/文月丙午の日/月齢12.0日
◆日の出5時12分 日の入18時10分/月の出17時24分 月の入2時47分