実は、まだ旧暦卯月でもないのに、東京の卯の花はちょっと前にあっさり満開。今年の卯月・卯の花は故郷の東北で咲くみたい。/5/10=旧3/22・丙戌

昨年9月に閏9月が続いて、2015年は、もう新暦は5月だというのに、旧暦はまだ3月!
いつもだと、今ごろがちょうど卯月(4月)のはずで、そこに併せて卯の花が咲きました~♡♡
とちょうど具合がいいのですが…。

もちろん、旧暦弥生の空の下でも、卯の花は満開ですっ!

というか、東京の卯の花は、旧暦のコトなど気にせず、きっちり4月下旬から咲きだしてGW突入時には満開っ!
のところもありました。

たとえば、皇居東外苑の本丸跡にある無謀に大きい白いかたまり

皇居の卯の花

あれは何の花?と近寄れば…。
おおっ!卯の花かぁ…って感じ。

卯の花

街の植栽や民家の庭をこっそりのぞいて出会う卯の花は、ちんまり生える草花みたいなもんで、樹木であることを忘れがちですが、実際はこんな風にそだつんですねぇ。
しかも、皇居の庭の卯の花は、日差しをたくさん受けられるから咲くのが若干早いみたいで、新暦卯月に満開になっちゃうみたい。
…と覚えておこう。

ああ、そういえば、牧野記念庭園の卯の花も…。

卯の花

ひっそりと咲いていました。
こっちのは、まだ咲はじめ、小さな真珠みたいな蕾がたくさんついていましたので、通常の旧暦卯月(今年はまだ弥生ですが…)のいまごろ見ごろなんじゃあないかな。

そうそう、卯の花の本名は、「空木(うつぎ)」。

牧野記念庭園の卯の花には、「ひめうつぎ(ゆきのした科)」という名札がついて「???」と思った方へ。
この種は、「空木」が本名。
理由は、茎が中空になっているためだそうですが、中空のなのに、硬く丈夫で、腐りにくいんだとか。

だから、その性質がかわれて、昔から「木くぎ」や神事用の杵などの用途に役立ってきたのだとか。
けっこうこう見えて、カミサマ方に近い植物なんですね。

GW帰省した福島の卯の花は、旧暦卯月に花咲くみたい

帰省初日は、緑の合間にポツンポツンと白い米…という佇まい。

卯の花福島

まだばっちり、つぼみでして…。

帰京の日には、少しずつふくらみ、やっと咲きだしたみたい。

卯の花福島

いまごろは、もうずいぶん咲いているかもしれませんね。

ふーむ。
今日は、旧暦3月22日だから、旧暦4月(卯月)までは、あと8日。

閏の挟まった年の卯月の卯の花は、東北地方のモノで決まり…なのかな?

◆今日は、2015年5月10日/旧暦3月22日/弥生丙戌の日
◆日の出 4時41分 日の入18時35分/月の出23時51分 月の入9時52分