春も秋もあるのに、なんで「夏の七草」ってないんだろう?
…とふと思うのは、この梅雨の時期の雨と花々のコラボレーションの美しさよる。
ああ、となれば夏の七草というより、「梅雨の七草」ってほうがいいかな?
とすると、まず、リアル梅雨入りと暦の入梅のはざまで咲く「紫つゆ草」ははずせないだろうね。
(まあ、今年咲いたのはずいぶんゆっくりだったけどね)
そして、
案外、外せないのは、このうすピンクの「昼顔」
日々に夏の気配が感じられる頃になると、いつのまにか涼やかな顔して花開き、なんだかんだと盛夏まで咲いている。
だけど、「朝顔」「夕顔」(…「夜顔」まであるらしい)がまだ咲かない、梅雨のころが最盛。
うすーいピンクでかわいく咲く。
かわいいんだけど、実はかなり侮れない。
昼顔の侮れなさその1
仲間の「朝顔」「夕顔」「夜顔」などの他の品種は、ぜーんぶ園芸品種としてヒトに囲われた歴史があるが、昼顔ひとつは、難しいみたい。
理由は…。
・種子をつけず、白い地下茎で増える植物⇒種ができないかぎり、品種改良って難しいんだって。
・変異例が極端に少ない⇒ちょっと変わったやつをみつけて自然交配という手段の品種改良も不可能。
ってコトで、園芸品種としてヒトが操るにはお手上げ状態。
だから、仲間内では、唯一、雑草扱い。
いや、花にとっては、誰に侵されることない自由を満喫するかのような種なのです。
昼顔の侮れなさ2
あちらのフェンス、こっちの街路樹と、自由気ままな増殖ぶり。
たとえば、この公園のフェンスの一角で見つけ、「ああ、かわいいなぁ」と眺め。
よくよく見たら、この公園のフェンス一周ほぼ昼顔が絡みつかれてるじゃん!
みたいなことは普通にあって…。
ココなんか、どこかの荒れ地に昼顔が群生…?
ここは、何か正式な植栽があったんですが、徐々に浸食を続け、この季節は、昼顔が絡みつくために存在しているかのようです。
いゃあ、もうこの梅雨空に元気すぎだよ。
さて、「梅雨の七草」の話に戻って…。
残りは、「つゆ草」、「ヨウシュヤマゴボウの花」…うーん、「紫陽花」、「くちなし」「南天の花」。
むっ?
最後の3つは、この季節外せない!と思ったものの、草じゃなかった!
七草だから、樹はだめなんだろうな?
というコトで企画倒れ(笑)。
いや、ちょっと真剣に探して選んでみようかな。
ちょっと面白くないですか?
勝手に「梅雨の七草」。
うまくいったら、勝手「春の花草」、「秋の七草」…と、「昼顔」みたいにひたひたと浸食してやろうか?
◆今日は、2015年6月20日/旧暦5月5日/皐月丁卯の日
◆日の出4時25分 日の入19時00分/月の出7時50分 月の入21時30分