「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」
とありますが、咲く順番は、牡丹、芍薬、そしてしばしあいて百合…みたい。
しかも、牡丹も芍薬も、庭園にて愛でる花。
街中を散策中に出会っちゃったりするのは、この美人花たちのなかでは百合の花だけかもしれません。
加えて、民家の家から道行くヒトを楽しませるかのように育てられてるかもしれない。
ほらね。
おかげで、堂々と眺め楽しみ、写真まで撮らせていただき、ありがとう!
梅雨の日々には、不思議と白くかぐわしい花が咲く
…って気がするんだけどどうだろう?
そして白百合。
特にこの花の香りは、華やかな感じ。
やっぱり、それは、どんよりかび臭い梅雨の日々を、清浄な白と爽やかな香りで彩ってくれるため…なんでしょうか?
百合は、『古事記』にも登場する、日本に古くからある花らしく…。
たとえば『古事記』の神武天皇伝説にある、山百合の群生のシーンには興味津々。
大和を征服し王となった神武天皇が皇后にふさわしい妻として選んだ須気余理比売(スケヨリヒメ)。
その比売が住んでいた狭井河という場所には山ゆりが群生していたんだとか。
古事記には、「その河を佐ヰ河というゆえは、その河の辺に山ゆり草多にありき。その山ゆり草の名をとりて佐ヰ河となずけき。山ゆり草の本の名は佐ヰと云いける」とあって、“その狭井河は「百合の河」みたいな意味ですよ”と。
河のように群れなして咲く百合の花…って、どんな感じ?
我が町の界隈だと、これぐらい固まって咲くと、おおっ!すごーい!って思うけどね。
この何十倍、何百倍の群れなす中に入ってみたい気するなぁ~。
さて、というコトでわが家にも百合の花の一輪二輪…
と思ったけれど、これが案外高価。
美人仲間の芍薬の時期は、花屋の芍薬も買いやすくなるものの、百合って年がら年じゅう入手可能な花のくせして、なんだかいっつも高値の花。
うーむ。
やっぱり、ご近所の民家に咲く百合を眺めて楽しんで過ごすことといたしました。
そもそも、我が家の狭さに、あの香りは強すぎるかもしれないしね?
あっ!ピンクバージョンもみっけた!
そうそう、百合っていっても白百合ばかりではなく、黄色や赤もあるんだよねぇ。
◆今日は、2015年6月26日/旧暦5月11日/皐月癸酉の日
◆日の出4時27分 日の入19時01分/月の出13時16分 月の入0時12分