今日は二十四節気の「大暑」の日、いよいよ大きな暑い日々の始まりです。
いつもの『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されていて、暑さは最高潮に至ってゆくので「大暑」なのだ…と、ああ、あたりまえ。
いや、違うか。
現代は、さらに暑さを極めた「極暑(ごくしょ)」「酷暑」「炎暑」「炎天」「油照り」「溽暑(じょくしょ)」「蒸暑(じょうしょ)」「激暑」(←あっ、これはない?)
…というさらに「いたりつまりたる」場合があるよ。
ああ、まーったく、毎年、暑さの程度がひどくなってゆくような気が…。
とほほ、やだなぁ…夏。(←とにかくしつこく言ってますが、苦手なもんで・苦笑)
とりあえず、夏らしいシーンを楽しんでみるか
やだなぁ…といってばかりじゃあ、マジで夏に打ち負かされるか?
…と思い直し、ここ数日は、早朝からあたりをうろついてみる。
まあ、いってみれば、苦手な夏の敵情視察っていうか。
敵の懐に飛び込んでみましょうか…ってゆうか。
そしたらなんか…。
外のヒカリがいつもと違っているような気がして気持ちが良い
強い日差しは、メリハリを作り…。
今年も同じ場所に同じような「ヒカリのレース模様」を描いてた。
ああ、そういえば、昨年はこのことを発見したのが嬉しくて、「ヒカリレース」探しをしたみたい。
諏方神社には盆踊りのやぐらも木漏れ日を背景にして、「ああ、夏そのものの美しさだねぇ」。
…なんて。
日暮里駅からほど近い、本行寺、通称月見寺の山門から見える光景。
草燃える夏って感じ…というか幽玄ともいえて、ある意味暑さを忘れる…かも。
水草も蓮の葉も嬉しそうです
足元を見れば、どこかのお宅が丹精込めた水草が…。
こりぁ、喜んでる風です。
となれば、あそこのあいつらはどうしてるだろう?
…と、延々不忍池まで行ってみる。
(腹を決めると、あんがい暑い夏も楽しいかも…。いや嘘。)
もう、小柄なヒトの背(←主に私)を越えるまで育ちまくって、蓮の葉の裏まで見える勢いです。
そのまま、上野の行き着け(笑)のカフェへ。
カフェの向かいは、国立西洋美術館。
ちらりと見えるカレーの市民像などを眺めてお茶を。
おっ!空いてるじゃん!
と思ったのは、一瞬で、外は暑いのでヒトは冷房の効く室内でお茶をしよう…となる(笑)。
でも、けっこう夏の美しき光景は見つけたみたいじゃあないですか?
暑い暑いと嫌がってたわりには、がんばった?
とりあえずは、木陰を選んで歩けば、まあ、まだなんとかなる大暑の日々です。
しかし、小学生の頃は、夏がいちばんすきだったのに、オトナになってずいぶんな変わりよう…なのは、なぜ?
そういえば、今年はカレンダーの都合でちょっと早始まりみたいだったけれど、例年なら「大暑」は、学校の夏休みスタートですよね。
あのころは、夏には、どこまでも続く自由…みたいな、長い夏休みがあったからでしょうか?
…だね。
オトナの私は、スケール小さく、「大暑」のあとの「立秋」を楽しみに待つことにします。
…ああやっぱり、暑いのは堪えます。
◆今日は、2015年7月23日/旧暦6月8日/水無月庚子の日
◆日の出4時42分 日の入18時53分/月の出11時06分 月の入22時45分