やってきました土用三郎の日。なので、麩まんじゅうをいただきます。ってコレは勝手なMYルール/7/22=旧6/7・己亥

今日は、土用三郎の日

土用三郎さんは、土用入りから3日目のお人(?)。

今年は、7月20日の海の日が夏の土用入りなので…。
21日、22日の3日目なんで、確かに今日は土用三郎の日で間違いありませんね。

ってコトで、いそいそと麩まんじゅうを買ってきました。

麩饅頭伊勢屋

いや、別にどこかの地方に、土用三郎の日に麩まんじゅうを食べるとかいう風習があるわけではありません。
実は、この「土用三郎」というコトバが可愛くて、勝手に作ってしまった個人的な習慣(笑)。

・土用三郎の由来とともに過去記事もどうぞ⇒土用三郎の日に、麩まんじゅう

麩まんじゅうは、夏の始まり=夏の土用三郎の日にふさわしい?

麩まんじゅうって、東京地方では、なぜか、年中購入可能な和菓子。
ですが、その爽やかな意匠も、素材も、詳しく見れば、なかなかに夏!なお菓子なんです。

まずは、青々とした笹を使って、清涼感を演出しているところとか…。

麩饅頭 伊勢屋 横から

今年の麩まんじゅうは、明治40年創業、深川の伊勢屋のモノですが、その意匠は、青のりが練りこまれた麩饅頭の顔をみせて熊笹一枚でくるっと軽く包んだカタチ。

他にも、笹でしっかり覆ってイ草で結んだものなどあって、かならず笹が重要な役割を持ちます。

ちなみに、昨年の土用三郎の麩まんじゅう第一弾として選んだのは、入谷の岡埜竹隆庵のもの。
(つまり、今年は、第二弾。来年も食べるよ!)
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これも笹の葉でくるむという基本を守りつつも、ちょっと涼やかなブルー系の飾りをつけた。
とにかく、いずれにしても、見た目の涼やかさを重視した意匠です。

素材もふつうの饅頭とは一線を画す。

お饅頭といえば、ふつう、小麦粉などを練って作った生地であんこを包んで蒸したもの。
一方、麩まんじゅうは生地が生麩というところが大きな特徴となります。

生麩は、小麦粉のグルテン(=タンパク質)だけを取り出し作られるもの、食感的にはしっとりしているくせにコシもあり、舌触りものど越しもよい。
そこに併せて、餡も、さらっとした軽めの漉し餡が一般的です。

ってコトで、いいかげんいただきまぁ~すっ!

麩饅頭 伊勢屋 中味

冷やして、もちもちとした食感が楽しくて、つるつるといくつでも入ってゆきそうな感じだわぁ~!
ああ、やっぱ、これは、夏にこそ食べるべき和菓子ですね。

こんなおいしいお菓子があれば、少しくらい暑くなってもまあいいかっ!とも思っちゃいます。
(一瞬ですが…)

さて、今年の関東甲信越の梅雨は、早々に7月19日に明けて、今や、晴天続きの猛暑の日々。
今日も同様の気配で、土用三郎さんの日は、農事的には吉…いや大吉?!

ヒト的には暑すぎて、困りますが…。

◆今日は、2015年7月22日/旧暦6月7日/水無月己亥の日
◆日の出4時41分 日の入18時54分/月の出10時12分 月の入22時13分