冬に元気な黄色い花…ってなあんだ?
帰省前には、まあ、のんびり咲はじめ…。
って感じだったのに。
スーツケースをカラカラ引きずって、ぼんやり家路へと向かっていたら、なんだか黄色い塊が見えてきて…。
もしやあれは?
と近づけば…。
ちょっと数日留守にしてるうち、まあなんと!
答えは、つわぶきの花。
その花が、いよいよ盛んに咲いておりますっ!
「夏蕗」は食べて栄養になる蕗で、
「冬蕗」は眺めて元気になる蕗。
ってのは、私が勝手にそう名付けて、区別しているだけですが、品種は案外近いんです。
夏蕗=「蕗」はキク科フキ属の多年草。
冬蕗=「石蕗(つわぶき)」はキク科ツワブキ属の多年草。
まあ、従妹ぐらいの差かな?
つわぶきは、日本庭園などに好んで植えられたりするけれど、蕗同様に食べられるんだとか?
このいかにも食べられなさそうな艶っぽい葉っぱも、<若葉のうちに摘んで茎とともに、キャラブキを作る地方もある>んだとか?
…と、つわぶきの黄色い花にデジカメ向けてる私に、通りがかりのご婦人が教えてくださいました。
ええっ?ホント?
それってどこ?
…聞きそびれました。
なんだって通りすがりにそんな超レア情報を中途半端に放ってゆくんだろうなぁ。
これが咲いたとなれば、もう冬の入口です。
ああ、明後日は「立冬」だしねぇ。
庭園に咲く可憐な小菊…ってルックスのくせに、このまま雑草みたいにどんどん。
どんどん、どんどん咲き続け…。
最後は、たんぽぽのように綿毛をつける。
と、その頃は、もうヒトはほぼコートを着て、背中を丸めて歩いているって頃だろね。
そして、葉っぱのほうは、雪降る1・2月にも、艶々、緑色のまま冬越しをするほど丈夫。
「つわぶき」の名は、葉に<艶>ありで⇒<艶ぶき>となり
⇒呼びやすいように変化して<つわぶき>に説あり。
それは、なんとなくわかるんですが、そこに「石」の「蕗」と漢字を当てたのはなんででしょうか?
やっぱ、寒い冬に、緑のまま過ごす、可憐な容姿にたがえる勇猛果敢なイメージを文字で表現したかったのかね?
とにもかくにも、ヒトは、まだ酷暑の記憶が去らないうちに(10月中旬まで夏日があったもね、無理もないっ!)冬の花が続々と咲き始めちゃってます。
◆今日は、2015年11月6日/旧暦9月25日/長月丙戌の日
◆日の出6時07分 日の入16時42分/月の出0時55分 月の入13時49分