七十二候は「霎時施」に。「霎」=小雨あるいは通り雨だし、もう大雨は遠慮してねと空見上げる晩秋。/旧暦10/2・己亥

七十二候は「霎時施(こさめときどきふる)」の時期です。(10月29日~11月2日)

「雨」の下に「妾」と書いて「霎」
「小雨」とか「通り雨」のコトを言いますが、秋の日は、すこーんと秋晴れの日と、小雨の日が交互にやって来て、少しずつ冬へ季節のバトンを渡してゆく。

暦がこう言いだしたなら、もう大雨とか大風とかはもう勘弁してほしいなぁと思う。

大丈夫だよね?
降っていいのは「霎」だけだからねっ!

と、ぜんぜん秋晴れない空に向かって叫んでみる。
…嘘、こっそり小さな声で口に出す(*’▽’)。

空に向かって視線の上げたら…。
おおっ!こんなの初めて見たかも?

大量に赤い実がなっているのは…。

かまずみの木

カマズミの大木。

赤い実は鳥たちの大好物らしく、たいてい( ゚д゚)ハッ!と気づけば、もう実りもまばら。
今頃は、鳥たちに食い尽くされたあとだったりするけど、今年はどうしたんだろか?

おおっ!こんなにきれいに実っているよぉ。

カマズミの実

私の中では、「霎時施」の頃=雑木林の実りの頃と、ささやかに記憶され。
そろそろ、紫式部に小紫、珊瑚樹、あるいは団栗なんかを眺めに行きたいなぁ…とふと思い出す。数え上げれば、今頃眺められそうな雑木林の実りは結構な数で、その中にはもちろんカマズミも含まれる。

…含まれてるけどこんなにみごとな実りっぷりは初めてです。

かまずみ

これは台風ばっかりでいいことなかったこの秋のささやかな季節のギフト?
そんな風に思うことにする。

おまけですが…。

こっちもギフトか?

山法師

初夏に咲く花「山法師」が、今年も乱れ咲きました。
この花ものちに赤い実を実らせるんだろか?(晩夏のころに他の山法師の木にはなってましたけど…。)

ちなみに、カマズミも山法師の乱れ咲きも、いつもの皇居東御苑の雑木林。

実は、眺めに行った「藤袴」が全然咲いていなくて、季節外れのこの花は咲くんだなぁ…とやや唖然。
そして、カマズミの豊作な実りには茫然…とした「霎時施(こさめときどきふる)」の日々。

◆今日は、2019年10月29日/旧暦10月2日/神無月己亥の日/月齢1.0日
◆日の出5時59分 日の入16時50分/月の出6時49分 月の入17時49分