七十二候は今日から「金盞香(きんせんかさく)」。金盞=水仙なんですが、咲いてる?いや、控えめに咲き始めてます。/11/18=旧10/7・戊戌

季節の暦・七十二候は「金盞香」に入りました(11月18日~22日)。
「きんせんかさく」と読んで、「金盞」=水仙の花のことなので、水仙の花が咲くころ。

実は、「金盞」=キク科のキンセンカ=マリーゴールドと、しばらく思いこんで、水仙??
とややびっくり。
そもそもまだどこにも咲いてないじゃんっ!

…と、思ったんですが、「咲く」に「香」という文字を当てるとなると、やっぱ水仙のほうが適しているんだろうな。
キンセンカはやや青臭いにおいで、香る花ではないですしね。

そして、実際に咲くところでは咲いている。

たとえば、菊まつりが盛り上がっていたころの新宿御苑。

白い房咲き水仙、別名ペーパーホワイトがちらほら咲き始めていました。

ペーパーホワイト

といっても冬本番になると一面まっしろになるこのあたりに、まだポツンと。

水仙

咲くにあてる字が、「栄」とか「盛」とかの時期じゃないけど「香」なら、そんなイメージをまとってますね。

そういえば、ご近所にけっこう植えられている越前水仙も…、

昨年は、11月下旬にはポツポツ咲き始めたっけ。

水仙

植栽されているのは、上野公園の敷地内の各所とか、谷中の岡倉天心公園とかがわかりやすいかも。

いづれも、最盛期は、1月に入ってからですが、そのころなら見応えたっぷり。
しかし、こんな風にポツポツ咲き始める早咲きの水仙もなんか愛しい感じしませんか?

せっかくなので最盛期の写真も貼っておこう!

こちらは、葛西臨海公園の大観覧車のふもとに群生する水仙。

水仙群生

この光景は、毎年1月上旬から2月中旬。
「水仙まつり」と銘打っていろんな行事もおこなわれるみたいですが、私は、ここで水仙を眺めて、公園内をそぞろ歩って、木々の芽吹きを観察したり。
海を眺めたり、水族館にぶらり見学にいったりするのがちょっと好き。

…って、もう春の予感を味わう行事の位置づけなんですよね。

水仙がポツポツ咲き始めるのは、まだ冬のはじまり。

それが群生するころは、もう懐かしい春なんですよね。
ああ、まだ冬に入ったばかりなんだよねぇ。(←つまり寒いのちょっと嫌い。夏には暑いの嫌いといってたけど)

◆今日は、2015年11月18日/旧暦10月7日/神無月戊戌の日
◆日の出6時19分 日の入16時33分/月の出11時25分 月の入22時26分