松の内までは、まだ正月!
あっという間に正月も終わり、この身は東京の日常に戻りました。
いや、実は、まだ今日はきりぎり年始の祝いの日々は明けていません。
正確には、年神様の依代である、松が取れてからが日常。
なので、あと数日、お正月気分を楽しむ日々を満喫します。
って言っても、いつものように家々の門松や松飾りを眺めたり、お正月の和菓子を探してみたり…なんですけどね。
しかし、その松の内の期間が、その地域によってけっこう違うって知ってました?
「門松」や「松飾」を取り払う日を「松納め」とか「松引き」「松送り」といいます。
日本列島全体を見れば、一番多い松の内最終日は、小正月の14日・15日に集中しているみたい。
しかし、江戸東京のそれは6日の朝とか夕方とか7日とすでに例外というか極端に早くない?
なので、東京の場合、三が日が終わって数日で、街は、正月仕様が消えてしまって少し寂しい。
…ってコトで。
毎年、帰京するやいなや、松飾り&門松観察に忙しい私。
まずは、ご近所の諏方神社へお参りをしつつ、鳥居に飾られた門松も堪能。
鳥居みたいな大きなものに、大振りな松って、なかなか見応えがあるものだわぁと思う。
そしてそのまま諏訪大地を、上野方面へ。
このルートは、大きな家や寺が点在するので、それに沿って、あっちの門松こっちの松飾りと見学しつつ徒歩でゆきます。
そして、寛永寺の門松も忘れずに見学。
こちらも立派な松飾りですねぇ。
まるで地面から松が生えているかのような飾り方ですが、これもこの時期だけのもの。松の内が終われば、すっかり松はなくなります。
東京で一押しの門松を見にトーハクへ。
まあ、あくまで個人的な好みによる「東京で一押しな門松」なんですが…。
上野の東京博物館本館の巨大なエントランスの右左に毎年趣向を凝らした飾り付け。
これは2015年バージョンですが、毎年そうとう巨大なものが飾られて、しかも、左右の飾り方も違ってるって凝り方です。
この年は、梅、竹、松のコラボレーション。
こっちが向かって右。
そして左。
近寄ってみれば、梅がほころんでおりました。
同じテイストのものが、正門前にもひとつ飾られております。
正統派の松飾りもいいけれど、やっぱり、トーハクのお正月飾りは興味深いです。
これらは、毎年名だたる華道家の方の手によるもので、この外に飾られたものに加え、室内にも生け花があしらわれ、それも見どころだったりします。
さて、今年はどんなかな?
もちろん、さっそく、出かけるつもり。
東京での新年は、こうして初詣⇒トーハクの初詣と回って、賑々しく忙しくスタートします。
ちなみに、トーハクの門松だけは、ちょっとだけ期間が長いのがうれしいところ。2016年は、1月2日から1月11日月曜日まで飾られているそうですよ。
◆今日は、2016年1月5日/旧暦11月26日/霜月丙戌の日
◆日の出6時51分 日の入16時41分/月の出1時59分 月の入13時05分