いよいよ今日は、鏡開きの日!
正月飾りをお焚き上げする「どんど祭」は、早々1月8日でしたが、鏡餅は今日まで部屋の空気を寿がせておりました。
お正月は、あっと言う間に過ぎてゆきましたが、その別れの行事は、けっこう長々と続くみたい。
といっても関東地方は、かなり短めなんですけどね。
他の地方では、「どんど祭」は1月15日あたり、「鏡開き」にいたっては、小正月も過ぎた1月20日に行われるのが一般的らしいです。
(ちなみに、京都は1月4日って猛烈に早い日もあるみたい、これだと鏡餅が黴なくていいかもね?まさかそんな理由…なわけないか)
関東の正月早じまいは、三代将軍徳川家光公の命日が4月20日だったから。
4月じゃん?
いやいや、将軍の御命日となれば、月命日も忌日とななり、1月20日も例外ではない。
そこを避けるってコトで、都合の良い日付に繰り上げたからなのだとか。
しかし、9日も繰り上げってなぁ…。
東京は「松の内」も短いし、この街が1年中気ぜわしいのは、このせいもあるんじゃあないかしら?
「鏡餅」も年神様の依代です。
短い期間とはいえ、そこにカミサマがいらした=ご神体に近しいモノ。
…ってコトで、その始末も丁寧にが鉄則です。
つまり、カミサマへの供物のおさがりとして、美味しく食べつくすのが作法。
ついでに、何かよきチカラもいただけるかもしれません。
餅は、刃物で切らずに、手や木槌で割って「開く」。
とはいえ、この刃物禁忌がけっこう面倒なんですけどねぇ…。
・鏡餅を包丁で切る=切腹を連想。
・包丁で切るとカミサマとの縁も切れる
…ってコトなんで、まあ、そこは徹底して意識しましょう。
そのまえに…。
・わが家の餅は、黴た部分を丁寧に落とすところから
⇒濡れ布巾などで根気よくふき取ります。
・鏡餅を食べやすいように細かくする=開きましょう。
これは、年神様にお供えした餅を開くことで、年神様をお送りするという意味を持ち、これでとうとうお正月に一区切りです。
といっても、案外これって難しい。
私は、お餅をしばし水につけ⇒柔らかくしてから細かく、手でちぎる⇒水を切り、しばし天日に干す。
という段取りで下ごしらえします。
今年ももちろんかき餅に!。
油の始末が面倒なんで普段は家で揚げ物なんてしないんですが、鏡開きの日だけは別。
といっても、細かくした餅は、なべ底ぎりぎりの油でも美味しく上がるのでこれ幸い揚げてみます。
しかももともと焼けば食べられる餅なので、あっという間。
塩を振っていただきますっ!
…と、このかき餅でお汁粉って美味いんじゃあない?
と思い立ち、作ってみました。
小豆を煮てる暇ありませんのでもちろん非常食用に買っておいたレトルトです。
で、これが美味しいっ!
歳神サマ!
依代だった、お正月飾りも、鏡餅も始末完了いたしましたよ。
ヒトのほうは、鏡餅に宿ったおチカラもわが身にチャージして、これで無病息災。
どうぞお気をつけてお帰りください。
そして、また来年もお会いしたく!
さあて、明日からは、正真正銘の日常=ケの日々のスタートですね。
◆今日は、2016年1月11日/旧暦12月2日/師走壬辰の日
◆日の出6時51分 日の入16時46分/月の出7時21分 月の入18時09分