2月15日は、お釈迦様の命日「涅槃会」。仏教寺院では涅槃図が公開されますが、私は、あえて博物館へ。/2/15=旧12/27・壬戌

2月15日は、お釈迦様が80歳で入滅された日を偲ぶ「涅槃会(ねはんえ)」です。

入滅というのは、宗教的な悟りを開いた方が亡くなることでもあって、つまり、今日は、お釈迦様のご命日

実際になくなられたのは、旧暦2月15日なのですが、東京では、新暦で、お釈迦様をしのんでの法要「涅槃会」を行う寺院も数多いみたい。
特に、浅草寺や芝の増上寺の涅槃会は有名で、本堂に「涅槃図」を掲げ法要とともに一般に公開されます。

涅槃…そして涅槃図とは?

「涅槃(ねはん)」とは、迷いも煩悩もなくなった心の境地を指す言葉。
転じて、「お釈迦さまが亡くなった」コトそのものを意味するのだそうです。

だから「涅槃図」は、今まさにお釈迦様が亡くなるシーンを描いた絵のコトを言う。

そして、その絵には多くの共通ルールがあるようです。

1.白い花をつけた沙羅双樹の下にお釈迦さまが安らかなお顔で横たわる図であること。
2.お釈迦さまは、頭を北にお顔を西に、右脇を下にした姿でで描かれる。
3.周囲には、釈迦の十大弟子をはじめ、老若男女、動物達が嘆き悲しむ様子が描かれる。

…あたりが共通点でしょうか?

こんな風にね。

涅槃図 お釈迦様

で、絵によっては、
4.右上のほうに天からかけつけたお釈迦様の母親マヤ夫人が描かれるとか。
5.涅槃の日が旧暦の2月15日=望月の日であることの証、満月も描かれている。

マヤ夫人

6.周囲の動物の中にネコが居たり…はレアケースみたいだけど…。
それゆえ、超有名な「涅槃図」も存在するみたい。
(詳しくは昨年の記事をよろしかったら⇒涅槃会

もちろんこの涅槃図の動物の中には猫はいません…ね。

動物

猫が描かれた「涅槃図」、観てみたいなあ。

涅槃図を眺めにトーハクへゆく。

涅槃会に寺社が公開する涅槃図を拝みに出向くのも一興だけれど、もっとゆっくりじっくり眺めたいので、実は私の涅槃会は博物館へ。

トーハクこと東京国立博物館で、この時期「涅槃図」が展示されます。

で、上の写真は、今年トーハクに展示されているこちら。
今年は、作者不詳、室町時代(15世紀)に描かれたものです。(展示は、2015年2月22日まで)

室町涅槃図
(写真をクリックすると、少し大きくなります。っていっても見ずらいのには違いないのですが…)

博物館ですから、「涅槃図」の所蔵品も複数。
こちらは、けっこう涅槃会の時期によく飾られている、平安時代に描かれたもの。

平安時代の涅槃図

今年は、展示されていませんが、ポストカードにもなって、お土産コーナーで見る(買う)ことができます。

「涅槃図」はお釈迦さまが目指す境地に旅立った日の絵。

だからでしょうか。
逝った日を描いたものだというのに、しみじみ穏やかで、幸福に満ちた絵に見えます。

そして、一度ぐらい眺めただけでは、全部を見たことにならないもので、毎年見るたびに新たな発見がある不思議。
じっと眺めていれば、お釈迦様が涅槃に入り行く前に、周囲の弟子に最後の説法をしたように、何か新たな教えをうけているような気分にすら。

とにかく、何回も何回もこの絵に出会っても、飽くことなく眺めていられる。

それって、ずーっと長く信仰され続けてきたもののみしか持ちえないチカラみたいなものなのでしょうね。

◆今日は、2015年2月15日/旧暦12月27日/師走壬戌の日
◆日の出 6時29分 日の入17時22分/月の出 2時49分 月の入13時19分