「庚申祭」に「針供養」…そして、「旧暦の新年」がやっと!と、2016年の2月8日は盛りだくさんの一日です。/2/8=旧1/1・庚申・新月!

本日は、いろんな日がてんこ盛りで重なっているようで…。

旧暦と新暦、そこに干支の日付まで加えると、時々こんな風になるんですが、年が改まってからまだ間もないという事もあって、なんだか「初」が付く行事も多く。
となれば、今日は、何かのスタートにいい日かも?
なんて、数日前から暦を眺め、少し浮かれた気持ちで朝を迎えるって感じです。

今日は「新月!」そして、旧暦の元旦ですっ!

旧暦時代は、月の満ち欠けで日付を数えた。
つまり、「新月」の日を朔日(ついたち)として、中旬15日は普通に「満月」という具合。
なので、もちろん年の始まりも新月から。
私自身「何かを始めるには新月の日がいいよ」なんてよく言われて、月の満ち欠けはそうゆう意味でも気になっている。

それが、新しい年のスタートとなる新月だと、ひとしおありがたくも思い。
うーん、今日から何かスタートすることないかしら?
って、もう泥縄ですね(笑)。

ちなみに、今年は旧暦元旦より「立春」が先、こんな年は「年内立春」と呼ぶ。
ここは、ちょっとした豆知識です。

「2月8日」に着目すれば、「針供養」にして「事八日」。

「事八日」は、地域によって12月8日と2月8日のどちらか(あるいは両方の場合もあるみたい)で、どちらも慎みを持って過ごす日とされて、農耕をはじめ、針仕事も休業。
ってコトで、ならばもう使えなくなった針を供養しようかと思ったのかどうなのか「針供養」の日も同日です。

私は、ここ数年、浅草寺の淡路堂の針供養に出向き…。

針供養

しかし、そうそう針が折れたり曲がったりもしないので、供養針の観察にいそしんだりして(笑)。

で昨年もピースマークの待ち針発見っ!わかります?

浅草寺 針供養

なんか、毎年、ピースマークの待ち針は、必ず一本は供養されてるみたいだねぇ。(昨年もありました。⇒2015年の針供養の記事の一番下の写真に注目っ!)

ならば今年も!?
…って、いつまでも冷やかしに来ないでね。と、淡路大明神さんに叱られそうなんで、今年は、新宿 正受院の針供養(なんか盛大で華やかそうっ!)に出向いてみようかと思っています。

「干支の日」に着目すれば、あららっ!今日は「初庚申」

庚申の日である今夜、人間の体内に潜む三尸の虫が、寝ている間に体から脱け出して、天帝さまに、チクリにゆく。
…らしい。
チクられないようにってコトで、巣鴨の庚申さんへもいかねばなるまい。

庚申塚巣鴨

ちなみに、天帝さまは「寿命を司る神」。
だから、三尺の虫に悪さを告げられちゃうと、寿命を縮める罰が下されるとか。
「悪さ」ってしてないけど?
いやいや、ほんの小さなことも見逃さないらしいし忘れない三尸の虫。
しかし、潜んだカラダが眠りにつかない限りは抜け出せない、ってコトで、古人は、この日徹夜した。

これが「庚申待ち」という行事。
で、ホントは、三尸の虫を喰ってしまうという、青面金剛さんを拝みつつ庚申待ちをするんだそうですが、「申」⇒「猿」の連想からか、いつしか猿田彦大明神が庚申信仰と融合し、そのシンボルとなっていった。

江戸時代には、その庚申信仰が、全国津々浦々の庶民たちに広まって「庚申講」という組織まで数多く作られたそうですよ。
ってコトで、この巣鴨の地も安藤広重の江戸名所図会に描かれるほどの賑わい。

江戸名所図会

うーん。
つまり今日は、まず新宿の正受院で(折れ針古針はないれど)針供養をして、その後、巣鴨へ移動し庚申参りかなぁ。
そして、厳密に気にするならば、夕飯は、やっぱりお事汁をつくらにゃあならないだろうか?

ああ、なんとせわしない一日(笑)。

◆今日は、2016年2月8日/旧暦1月1日/睦月庚申の日/新月!
◆日の出6時36分 日の入17時15分/月の出5時57分 月の入16時56分