七十二候は「黄鴬見睨(うぐいすなく)」に。が、東京の街中では、うぐいすなんてまったく鳴かず。今年もうぐいす餅を食べる日に勝手解釈/2/9=旧1/2・辛酉

季節の暦・七十二候は、「黄鴬見睨」に入りました(2月9日~13日)。
「黄鴬」は「うぐいす」のコト。そこに「見睨」と続けて「うぐいすなく」と読みます。
「見(み)る」も「睨(にら)む」も視覚的な動作を表すコトバなんですが、ここでは「鳴く」の意味…不思議です。

意味は、そのまま「うぐいすが鳴きはじめる」頃。
ですが、かつてはうぐいすの鳴く名所と言われた、東京・鶯谷近くに住んでいても、街場ですのでうぐいすは鳴きません。

「うぐいす餅を買ってきていただく頃」というコトに勝手解釈。

うぐいすは鳴きませんが、せっかく暦は「黄鴬見睨」だと教えてくれているので、うぐいす的なモノをじっくり眺めて…。

うぐいす餅

いただきます。
って、例年通り、うぐいす餅…とおいしそうだったんで草餅までも買ってきました。

今年のは、近頃マイブームの深川の「伊勢屋」のもの(といっても、ブームの理由は、近所の駅ビルに支店ができたんで買いやすくなったという事です)

…しかし、うぐいす餅って、不思議とどこもなんとなくおんなじデザインですねぇ。
美味しいからまあいいか。

今年も可愛いうぐいすの姿を眺め、鳴き声を楽しみつつ。

鳴き声の方は、うぐいすそっくりな音を奏でる竹製の笛を吹いて自前で出してみたり…。
鶯の笛
これは、向島百花園のお土産コーナーで買えますよ。

うぐいすの動画をYouTubeで探すのも、「黄鴬見睨」の頃の習慣になってるみたい。

しかし、可愛い鳥です。
そして、うぐいす餅のカタチがなんで、いつも変わらずああなのかもちょっとわかるかなぁ。

ちなみに、うぐいすは、暑い夏は、山住まい。
涼しい秋に里へ下りてきてそのまま冬越し、春にはまた山へ戻ってゆくという暮らし方をするそうで、「ホーホケキョ」と鳴き始めるあれは、里を離れる合図でもあるみたいです。

へー、うぐいす餅は、年中入手可能だってのに、鳥のうぐいすは、冬場限定なんですね。

…だから、カタチを変えずに作っているのかしら、うぐいす餅。

って、なにもいちいちこじつけなくともいいかしら?

◆今日は2016年2月9日/旧暦1月2日/睦月辛酉の日
◆日の出6時35分 日の入17時16分/月の出6時42分 月の入18時02分