ご近所で、いまごろいちばん華やかなのはこのはな…椿。
七十二候は、今が「桃始笑」の季節だというけれど、ご近所をうろついて、この時期いちばん目につくのは椿の花。
というコトで、今は「椿始笑」とひそかに思って日々を過ごす。
超エリア限定、いつもの勝手七十二候です。
正確には「椿が始めて咲いた」…のは、12月下旬から1月初旬だけど、この花咲く様子ったら…。
笑ってるようにしかみえません。
それに、笑うように咲くはずの、桃の花は、ご近所にはありませんしね。
(眺めたければ、日比谷公園へ。皇居の庭では桃の花…ないみたいです。)
椿の思い出は、3.11の思い出にもつながって…。
一昨日のブログを書くにあたって、2011年3月11日以降の記事を、古いブログからこちらに移してみたのですが、当時のビジュアルのほとんどが「椿」。
もうすっかり忘れていたんで最初「おやおや、なんで?」といぶかしく。
しかし、椿を眺めるうち、あの日々の暗い気持を、季節の花々に慰められたんだっけなぁ…としみじみ思いだしたのでした。
その最たるものが、椿の花。
となれば、懐かしさもあって、その日々の椿の5年後を改めて辿ってみた次第。
そしたら、なんとっ!そのほとんどがないっ…。
古い家とともにあったのは、取り壊されるのとともに引き抜かれたのか枯れたのか…。
ここだと思しき場所には、みんなこぎれいな建物が…。
ってコトで、しょうがないのでここに掲載しつつ、当時の感謝をこめてみるって次第です。
我が街の2011年3月の椿観察。
とかいって、まずは、浜離宮の菜の花畑の傍に咲く、椿から。
実は、震災の前日、明日にするか今行くかと迷いに迷って、菜の花を見に浜離宮に出かけたのでした。
これは庭園の花なのであるとは思う(実は今年は未確認。しかし、昨年は、菜の花を臨むように咲いていました)。
谷中の露地の古い家に沿うように咲いていた椿が3種。
もちろん、植物園&庭園のものではないので品種はまったくわかりませんが、あしからず。
人工的な造作にも見えて。
最初、もしかして造花?思っちゃった椿。
実は、上の椿と同じ種みたいですが、咲いてた場所は全然違う。
これは、咲き始め。
ぎゅっとつまった感じが咲いた後よりきれいだと思えた…。
これぞ、「笑始」めっぽい、椿か?
斑入りのこれも今はいない。
粋な感じのこちらは、背景の壁がきれいなのであるいは…。
と思ったのだけれど、実は場所が特定できず、未確認。
ああ、どこいった?
そして、2016年今ごろの街の椿はこんな風。
いや、これは山茶花でしょ?とさすがに思いましたが…。
地面に花咲かしてる!
椿でした。
そういえば、偶然かもしれないのですが、あれだけ椿がきれいだぁ~と、写真を撮っては前に進むみたいに過ごしていた日々に、散って地面に咲く様子の写真がゼロ。
実は、この地面に落ちた椿の花も風情ありと思えて好きなのですが…。
きっと上ばっかり見上げて過ごしていたのかもねぇ。
付録:小石川植物園の3月中旬ごろの椿観察もどうぞ⇒小石川植物園の椿観察 2 <3月編>
◆今日は、2016年3月13日/旧暦2月5日/如月甲午の日
◆日の出5時55分 日の入17時47分/月の出8時46分 月の入22時33分