今年もふと浮かんだ一句「故郷や どちらを見ても 山笑ふ」
って、もちろん 正岡子規の一句です。
母の家がある福島の中通りは、四方を山に囲まれた場所で、ちょっと高台に登ればのどかな山の光景。
といっても遠くに見える山々は雪が多くて、まだ「山笑う」の時期というより「山眠る」の日々ですが…。
しかし、すでに、向かって左側に見える小さな富士山に似た山「吾妻小富士」の山肌に、「雪うさぎ」が浮いて出ています。
拡大してみましょうか?
電線が邪魔ですが、ちゃんとうさぎのカタチに雪が残ってます。
これが登場すると、平地の苗代の種まきシーズン到来ってことで、ヒトよんで「種まきうさぎ」。
福島にも春がやってきているしるしです。
そして、山は、微笑⇒含み笑い⇒破顔…といった変化を遂げるように少しずつ緑がふえてゆくのです。
正月、お彼岸、お盆に、父の命日…。
会社員という働き方をしていた時より、ずーっと馴染みに感じられるのは、やはり、頻繁に帰省しているからでしょうね。
この街は、実は、これっ!といったものがないのが逆に魅力。
しかし、外出すると、どの方向にも山がいて、静かに、人々を見守っています。
近くの山々は、芽吹きで少しずつ緑がかって「山笑う」に近づいているかも?
さあ、今日は、帰京。
いちばん気になるのは、やっぱり、ソメイヨシノの花咲き具合でしょうか?
◆今日は、2016年3月23日/旧暦2月15日/如月甲辰の日
◆日の出5時40分 日の入17時55分/月の出17時45分 月の入5時27分