旧暦3月3日こそ桃の節句だ!と思わせるこの光景。
荒川区の千住大橋のたもと近くに、1200年以上前から鎮座する素戔嗚(スサノオ)神社。
そこのつい数日前の光景です。
っていうか、素戔嗚神社のほうが千住大橋より古かったんで、あとで日光街道ができ、のちに隅田川に千住大橋が架かったってのが正しいんですけどね。
ともかく、境内は、桃の花であふれまくっております。
そして、神楽殿にはお雛様…の群れ。
たしか、我が弟が、通勤途中に、偶然見つけ、拝殿に仕立てられたひな壇の写真を送ってくれたのが2月末。
彼の情報によれば、そのお雛様は4月上旬まで飾られていると境内に掲示されてた…とか。
素戔嗚神社では、
きっと旧暦3月3日を意識しているに違いないっ!
ってコトで待ちました。
いや、実は待ちきれなくて、訪ねたのは、数日前なんですけどねぇ~。
そしたら、そのお雛様は、拝殿よこにももちろん。
そのほか、神楽殿はもとより、境内に2ヶ所もテントを張って、その下にもどあぁぁぁぁ~っと並ぶ。
そして、いわゆる控室的な用途のはずの参集殿内もお雛様で埋め尽くされておりまして…。
桃の花ともに境内に彩りを添えまくっておりました。
桃の木たちは、まだ樹齢がそうたっていない若木の鉢ですが、それが大きく育った未来を想像しつつ、しばしたたずんで眺め…。
そうなったら、ここは桃源郷のごとくだなぁ…と。
実は、昨日4月8日は素戔嗚神社の疫神祭(えきじんざい)でした。
素盞雄神社の由来は、延暦14年(795)の4月8日にさかのぼり。
その日、今の境内の東方にある奇岩からヒカリを放ちつつ二柱のカミサマが現れて、祖の方々の御神託により創建されたのだとか。
そのカミサマこそが、今もご祭神として祀られている、スサノオノミコト(アマテラスの弟神)とアスカ大神(オオクニヌシノミコトの息子)….わーい!私の大好きな古事記ワールドの最初の方に登場するカミサマ方ですっ!
つまり、創建記念日が4月8日?
ってコトで、その日は、「疫神祭」が執り行われ、神事の一環として境内では桃の木片が燻されたんだとか…うーむ興味深いっ!
私と言えば、昨日は、お釈迦さまのお誕生日巡り…って灌仏会ですが、で忙しく。
ちょっと足を延ばすこと敵わずでした。
しかも、私の大好きな期間限定の「桃の御守」の授与もあったらしい(4月1~8日)。
夥しい数のお雛さま方と、都内でそう見ることもない桃の花の群れに圧倒されて、全然気づきませんでしたぁ。
◆今日は、2016年4月9日/旧暦3月3日/弥生辛酉の日
◆日の出5時16分 日の入18時09分/月の出6時35分 月の入20時13分